見出し画像

美少女戦士

セーラームーン

私が幼少期に出会い、その後の生活を変えてしまう程の力を持ったアニメだった。
詳しく言えばアニメだけではなく、アニメから派生したミュージカル。

旦那さんと出会う前の、私だけの出来事であり
そこに死別は存在しない。
最近になってまた久しぶりに見て、高揚し、なんだか切なくなった。

何故セーラームーンが好きかと言われると正直具体的には説明できない。
子供心にヒットしたので、今の自分では薄っぺらい言葉にしかできない気がする。
「月にかわっておしおきよ!」が心に響いたかどうかも覚えていない。

アニメを見続けていたときは変身シーンで一緒に舞い
ミュージカルを見たときは本編ではありえないコントシーンを何度も見て一人で真似た。

子供向けだと思っていたアニメのファンは実は大人も多く
自分と同じものを、様々な人が好きでいるということを
劇場で作品を見ることで初めて知った。

わたしはそこで初めてミュージカルに触れ、以降成人するくらいまでダンスや演劇の世界にいた。

旦那さんと出会ったのは、夢諦めたその後。
彼は何もなかった私を救った。

思えば、セーラームーンに出会わずミュージカルを見ずダンスを始めることもなく
普通に進学し就職していたら、旦那さんに出会うことはなかった。
自分に誰よりも才能があって、早期にそれが開花していたとしても
旦那さんに出会えなかった。

彼のない人生では私という人間になれない
また、セーラームーンのない人生でも私ではないかもしれない。


冒頭に書いたとおり、このアニメに触れている時間に死別は存在しない。
旦那さんの存在がなくなるとかではく、シンプルに”死別”がない。

新しい作品を見ると、必ずと言っていいほど「旦那さんも好きかな?」と考えて見る
そこには”旦那さんの不在”がある。
それでは完全に心が休まるとは言えない。

童心に還る、が近しい言葉だろうか。

逃げる場所は、とても大事な場所なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?