【即効】日本語発音を7割改善できる、3つのフォニックスルールとは。なぜアロエではなく、アロゥなのか。
こんにちは、語学の裏設定のゆうです。今日は、実践価値が高いお話です。英語を話す時、発音が日本語すぎて伝わらない、というお悩みを7割解決できてしまう黄金の3ルールをご紹介していきます。
そして本記事末に、3つのルールをまとめた資料を添付したので今後の参考のためにダウンロードすることができます。
前置きはほどほどに、早速本題に入っていきましょう。
・発音が伝わらないのは誤読のせい。
発音が伝わらないという場合、原因は大きく分けて3つあります。
・リズムが違う (過去記事)
・そもそも単語を誤読している (今回)
・英語にない音を使っている (今後)
そしてそれぞれの解決法は以下のとおりです。
・リズム→リズムの理解 (過去記事)
・誤読→フォニックス (今回)
・音→発音記号 (今後)
今回、メスを入れていくのは2つ目の「そもそも単語を誤読している場合」についてです。リズムの違いについては以前記事にしましたので、こちらを御覧ください。内容語と機能語が織りなすリズムの違いを理解すれば、英語のリズムに乗れるので、格段に伝わりやすい発音ができるようになります。
さて、単語を誤読しているとはどのようなことを指すのでしょうか?
心当たりが無いという方が、ほとんどでしょう。それが誤読の怖いところなのです。
気づかずにやってしまっている
→いつも誤読に気づかない
→いつも伝わらない
というサイクルに陥ってしまっています。
ということで、下の誤読率診断テストをやってみてください。それぞれ何と読むでしょうか。手元に紙がある人は、記録しておくと良いです。
簡単でしたか?
ちなみにこれは、体験授業で実施しているテストですが、平均正答率は2問です。
それでは答え合わせと行きましょう。
あれれ?なんでそうなるの??
と思った人がほとんどではないでしょうか?
これが誤読の正体です。それは下のフォニックスルールを今まで誰も教えてくれなかったからに他ありません。
ちょっと初見だと何のことだから分からないかもしれませんが、まず目を通してみてください。本記事読了後にはスッキリ分かるように、丁寧に解説していきます。
・[母音+子音+語末のE]がある時、母音はロング読みし、語末のEは読まない
・母音が2つ続いたら、1つ目をロング読み、2つ目は読まない
・子音で終わり、サイレントEがないならショート読み
難しく見えるかもしれませんが、この3つの文が説明していることは、至って単純なことです。
単純なのに、効果は抜群です。
ここが踏ん張りどころです。ロング読みとは何なのか、ショート読みとは何なのか、まずここから始めようではないですか。
・母音のショート読み・ロング読みとは
母音(あ、い、う、え、お)を表すアルファベットは、a、i、u、e、oの5つがありますが、ちょっとooをおまけで追加し6種類として考えていきましょう。
それぞれ読み方が、[ショート]と[ロング]の2つがあり、図にすれば下のようになります。
ショートの方を見てください。全部カタカナ1文字ですよね。だからショートなのです。
続いて、
ロングの方を見てみてください。伸ばし記号「ー」があったり、カタカナ2文字だったりしますよね。どれを比べてもショートよりも長いのです。だからロングと言われるのです。
そして、ショートとはローマ字読みで、ロングはエー・ビー・シー表の読みになっていませんか?
日本語のひらがなには、1文字につき読み方が1つしかないのですが、英語のアルファベットには、1文字につき読みが複数あるので英語では誤読が起きるのです。
さて、
問題はいつロングの読みを使い、いつショートの読みを使うのか、です。
それを教えてくれるのが先程紹介した3つのルールなのです。
ざっくり説明すると、
ショート読み→ルール3
ロング読み→ルール1とルール2
次の章からルール1から3まで一気に駆け抜けて、いよいよ発音の苦手意識をふるい落としましょう。
・黄金のルール1「サイレントE」
図が小さい人は拡大してお読みください。
どういうことか表を使って説明してみます。
親子の図は、
・お母さん=母音
・子供=子音
を表しています。
もし英単語の語末に、
お母さん+子供+お母さん(E)
がある場合、
1人目のお母さんはロングの名で、2人目のお母さんは消滅する、
というのがルール1です。
例えばHateなら
H+ a(母)+ t(子)+ e(母)
の組み合わせですので
H+a(エイ)+t = ヘイト
という読みになります。Hateを「ハテ」と読まないのは、aがロング読みだからです。
この調子でもう3つほど例を見ていきましょう。
ルール1の感覚は掴めましたでしょうか?続いてルール2へと進んでいきましょう。
・黄金のルール2「ダブルマザー」
なぜダブルマザーと呼ばれるのか?
それは母音が2連続する時に発動するルールだからです。
母音が2つ連続したら、1つ目をロングで読み、2つ目は読まない。
という説明で片がつきます。同じく、例を3つほど挙げますので、これで感覚を掴むことが出来ると思います。
Toeはeで終わっているからルール1のサイレントEが適応されるのでは?と思う方がいるかも知れませんが、
ルール1の発動条件は「母音+子音+E」で終わっている場合でした。
Eの前に子音がないので、これはルール1の適用外です。最初は少し難しいと思うかもしれませんが、英語圏の人は子供の内にこのようなルールを学びます。日本人が誰しも皆最初はひらがなで苦戦したように、彼らも例外なく苦戦しています。しかし、大変なのは最初の数回だけです。段々慣れて、最後には自動になりますので、根気よく続けましょう。
つづいてもう1つ。記事タイトルのAloeの登場です。
これでなぜ、Aloeがアロエではなく、アロゥなのか分かりましたよね。このような簡単なルールを知っているだけでかなり英単語を正確に読めるようになるのです。
逆に、このルールを知らなければ、簡単な英単語すら読めないのです。
無知は怖い。
そんなことをフォニックスは教えてくれると思っています。(だから勉強は大事なのです。)
・黄金のルール3「1-E=3 (いちひくEは3)」
Eを逆さまにしたら、数字の3みたいに見えませんか?このルールをざっくり説明すれば、サイレントEの無いルール1です。
せっかく「Note」で記事を書いているので、
NoteとNotを比べてみましょう。
Noteは[母音+子音+E]で終わっているので、ルール1が適用できると言えます。
対して、NotはNoteからeを取り去った単語です。サイレントEが無い上に、子音で終わっています。このような場合ルール3が適用され、母音はショートで読まれます。
要は、ルール1からEを取り去った単語はルール3を適応し、ショートで読むというのがポイントです。
そのようなペアを複数見てみましょう。
という具合です。
ルール1とルール3の関係、見えたでしょうか?
語末にEがあるか、ないかがルール1と3を分けます。
以上、この3つのルールを使いこなせるようになれば、初めて見る英単語でもおよそ7割は正確に読めると言われていますので、是非ともマスターしておきたいルールです。
(9/21追記)練習問題を5問用意いたしましたので、挑戦してみてください!
まとめ
①[母音+子音+語末のE]がある時、母音はロング読みし、語末のEは読まない
例:Hate, Note, Site
②母音が2つ続いたら、1つ目をロング読み、2つ目は読まない
例:Aloe, Fruit, Toe
③子音で終わり、サイレントEがないならショート読み
例:Hat, Not, Sit
フォニックスと一口に言っても奥が深いですが、この3つのルールがフォニックスの最も基礎となる部分です。
先ほど是非ともマスターしておきたいルールです、と書きましたが言葉が弱すぎました。この3つに関しては、知らなければならないルールです。
今日、この記事を読み明日になっても覚えていないと英語は正しく発音できません。ブックマークしておくか何かで、復習できるようにしておいてください。巷ではフォニックスは掛け算九九に例えられていますが、まさにその通りで、まず九九の習得なくして2桁の掛け算、3桁の掛け算はできません。
最初はゆっくりで良いので、自動になるまで繰り返しこの3つのルールを練習してください。
本記事が皆さんの発音の自信に還元されたことを祈って。
それではまた!
留意点
・フォニックスには例外があります。例外の処理方法については後日記事にします。
・アルファベットの発音をカタカナで表記したため、何点か表記のゆれがあります。各アルファベットの正しい発音も同時に身につけましょう。これについては後日記事にしますので、見逃したくない方はフォローお願いします。
・ルール1の名前「サイレントE」は俗に知られている名前ですが、ルール2の名前「ダブルマザー」とルール3の名前「1-E=3」は私が命名しましたので、後半2つは検索にかけても出てきません。
・画像のテイストが普段と違うのは、普段オンライン授業で使用している教材をアレンジしたものだからです。
ダウンロード資料
今回の記事で紹介した3つのルールをまとめた資料があります。普段体験授業で使用している教材の抜粋で、ルールだけでなく例も豊富に入ったまとめ資料をダウンロードすることができます。
お役に立てたら嬉しいです!
9/21追記
おまけ:練習問題5問
1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。