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眞葛焼、そして陶を探究していく

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眞葛焼をはじめとして、陶磁器に魅入られた方々の素敵な記事をまとめています。
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海を越えて来た陶芸家 沈壽官窯:美山 鹿児島県日置市

海を越えて来た陶芸家 沈壽官窯:美山 鹿児島県日置市

九州には全国的に知られた窯元がいくつかあります。その源流の多くは、400年ほど前の豊臣秀吉(1537-1568)による唐入り(朝鮮出兵)に端を発しています。
秀吉は出兵する九州の大名に、技術を持つ陶工を日本へ連れて帰るよう命じます。唐入りが焼き物戦争と呼ばれた所以です。
肥前佐賀の鍋島(龍造寺)家、肥前平戸の松浦家、肥前唐津の寺沢家、
豊前中津の黒田家(後に筑前福岡へ)、そして薩摩の島津家等々。

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宮川香山眞葛ミュージアム(神奈川県横浜市・横浜駅)

宮川香山眞葛ミュージアム(神奈川県横浜市・横浜駅)

江戸幕府が大政奉還してから間もない明治時代。西欧列強に追いつこうと考えていた明治政府が、その技術の高さをアピールするのに参加したフィラデルフィア万国博覧会の中で世界から絶賛された工芸品がある。その名は眞葛焼。高浮彫と呼ばれた技法によって焼き上げられた陶磁器を作ったのは宮川香山という一人の陶芸家によるもので、こちらの宮川香山眞葛ミュージアムは、その世界に絶賛された作品たちを惜しみなく紹介しているミュ

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