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Seiji Lakefield
2022年2月23日 22:00
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜その夜___静寂の街並みの燈はいつになく朧げに見えた 一羽の鵲が告げる運命の人との出逢う水先案内と云ふ内なる心は七夕の川に沿って意識は遠のいてゆく__ 白くぼんやりとした世界に目を凝らすと乳のような脂油の球の一つひとつが仄かな光を照らしていたその不思議な光芒の世界では母なる細胞が分裂を始めるそして産道
2022年2月8日 12:53
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜一夜千夜の時を重ねたあなたとの想い出は砂の城脆く儚くその形を留め風に晒されては崩れ落ちそうになるそのたびに胸は締め付けられるあなたとわたしを繋ぎ止めているものは何?この世に確かなものなんてないそんなことは解っていたけれど会えない時ほどふたりを隔てる砂嵐であなたの気持ちが見えなくなる高い砂丘に登
2022年2月5日 03:13
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜空色の遥かほのかに映る稜線は空の青とのけじめを忘れてしまったかのように半透明のブルーを重ねて淡く透き通り消えてしまいそうな姿を雪の化粧でかろうじてその輪郭を留めていた努力が報われなかった時__その無力感に打ちのめされ自分自身の力不足に絶望する 心に渦巻く負のスパイラルそれは人である限り感情がつきまとう
2022年2月2日 00:02
〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜それは初恋の人に似ている君との便りを重ねる日々恋文を書くたびに逢えない切なさを募らせて一文字ごとに心を込めていたやがて再会の時は訪れる久しぶりに逢う君は以前より大人びていた蹴上インクラインの夜桜の下ふたりは佇む__君は桜の美しさに見惚れていたずらに桜の枝を折って僕に手渡したその長く美しい髪に花か