集中できない息子がiPadで読書感想文を作った話。
私には小学4年生の息子がいます。
この夏休みに宿題で読書感想文を書くことになりました。
息子は本を読むのは好きなのですが、集中して勉強するのが非常に苦手です。
好きな社会や理科の勉強はいつまででもやっているのですが、国語算数は本当に続きません。
やれば問題は解けるので、わかっていないわけではないのですが、漢字や計算問題は本当に嫌なようです。
そんな息子に「読書感想文を書け」と言っても、なかなか進みません。
加えて、息子は手先が不器用で鉛筆を持つ手に力が入ってしまうようなので、書いていると疲れてくるようです。
さらには筆圧が強いので間違ったときに消しゴムで消そうにもなかなか消えず、消しているうちにイライラして気持ちが折れてしまっています。
一方で、私がデジモノ好きなこともあって昔からiPadには親しんでおり、タブレット教材である進研ゼミのチャレンジタッチは4年間ずっと続けることができています。
そんなわけで、今回、「極力iPadを使って読書感想文を書いてみよう」と思ったわけです。
用意するもの。
iPad。
いわゆる無印iPadを息子用にしています。私は今iPad mini5を使っているのでお下がりです。
そして、忘れちゃいけないペン。
いわゆるapplepencilの互換品、代替品です。
もともと純正のapplepencilを持っていましたが、それは私がiPad mini5と一緒に使っているので、息子には安い代替品を用意しました。2000円ちょっとです。
以下記事にてレビューしてますが、文字を書くだけなら本当に充分です。
今回も何不自由なく使えました。
そしてケースです。
キーボード付きケースです。
このケースは別途レビューしたいと思っていますが、非常にいいケースです。簡単に挙げると、
1.キーボードがカバーになり、磁石で脱着もできる
2.トラックパッドがついている
3.ペン収納スペースがある
4.スタンドがついて自立する
といった感じです。
探してみると分かるのですが、トラックパッドがついているキーボード付きケースは非常に少ないです。
あるにはあるのですが、カバーとは別体のキーボードがついている、といった体のものが多く、後輩が持っているのを見ましたがそういったものは非常に厚く、重いです。
これはsurfaceのようにカバーがキーボードなので、非常に薄いです。(軽い、というには少し抵抗ありますが)
そしてペンの収納スペースがあること。先ほどペンは互換品とお伝えしましたが、それもぴったり入ります。
そして価格が5千円台でした。気に入っています。
なぜキーボード付きケースを用意したかは後ほど。
以上が使うもの。
本を読んだらワークシートで内容を整理。
息子は本を読むのが好きなので、読むのはサクッと終わりました。
しかし、今までは読んで終わりなので、感想文は慣れておらずいきなり書けません。
そこで、ワークシートを使って本の内容と自分の意見を整理することにしました。
ネットで読書感想文のワークシートやテンプレートで調べると色々出てきます。
でもテンプレートのものになると、
"私は「 <空欄> 」という気持ちになりました。"
といった感じで、穴埋め問題みたいになっているものもあります。これを埋めていけば感想文ができる、という仕組みなのですが、このような型にはめたものは好きではありません。
そこで見つけたのが以下のものです。
「まなぶてらす」というサイトの記事です。現役の塾講師の方が記事を執筆されており、ワークシートがついています。
このタイプがいいのは、問いかける形式になっているということです。
"この場面からどんなことを考えましたか?"
といった感じです。
これを見て考えて、自分の考えを書いていく、という形です。
穴埋めだと、どうしても正解を考えようとしてしまいそうです。
私は息子に「正解を探す人」にはなってほしくないと思っているので、穴埋めは抵抗がありました。その時にこの「まなぶてらす」の方式は自分で考えることを促す形であり、共感できました。
このサイトにpdfがありますので、それをダウンロードし、Goodnotes5で開きます。
以下のアプリです。
これは非常に有名なアプリなのでご存じの方も多いと思いますが、iPadの手書きアプリとしてかなり使いやすいと思っています。
(私は手帳テンプレートを購入し、手帳として使っています)
ここにpdfを流し込めば、直接出書きできます。
ここにワークシートをアップロードしてペンで手書きをしてもらいました。
紙に印刷して鉛筆でもいいんですが、最初に述べたとおり、息子は鉛筆を使うのがストレスなので、applepencil(の互換品)を使いました。
Goodnotes5上だと消すのも楽なので、消しゴムにイライラすることもありません。
とはいえ、すべてを一人で完成させるのも難しいので、私や妻が横について質問を追加しながら一緒に整理をしていきました。
キーボードで原稿用紙にタイピング。
さて考えが整理出来たら原稿用紙に書いていきます。
しかし、やはりまだ手書きは早いです。
繰り返しですが、息子は鉛筆で手書きするのが苦手ですし、消しゴムで文字を書くのがストレスになります。
下書きの段階で鉛筆を使うと、消す頻度が多くなりますから、途中で嫌になる可能性大です。
そこで、下書き段階ではiPadを使います。
ここでもGoodnotesでもいいかもしれませんが、ずっと手書きなのも疲れるので、キーボードを使います。
都合のいいことに、縦書き原稿用紙のアプリがあるんです。
これを使い、キーボードで記入していきます。
手書きとどちらがいいかは一概には言えませんが、息子はキーボードを使うとテンションが上がるので、キーボードを使わせています。
あと一つ、キーボードを使う利点に気づきました。
キーボードを使うと姿勢が良くなる。
タイピングしている息子を見て気づいたのですが、体がまっすぐになっているんです。
息子は勉強しているときに体が斜めになったり、頬杖をついたりしていることがとても多いです。しかし、タイピングしているときはまっすぐなんです。
何でだろう?と思いましたが、おそらく、「タイピングだと両手を使う」からなのではないか?と思いました。
手書きで勉強しているときは左手がフリーですから、机の下でぶらぶらさせたり、頬杖をついたりしてしまいます。でも、タイピングは両手を使いますから、そういったことがなくなるわけです。
体がまっすぐになっている効果なのか、集中して結構早く書き上げました。
私と妻が「てにおは」を直したり、伝わりにくいところを指摘して修正しました。
そして清書。
iPadの恩恵はここまでです。提出は原稿用紙ですから、書くしかありません。でも、下書きはすんでいますから、写すだけ。
でも、実はこれが一番時間かかりました。体が斜めになりながら、気が散りながら、原稿用紙3枚写すのに3時間以上かかりました…
GIGAスクールとかあるんですから、データで提出しちゃいけないのかしら?と思います。なぜ手書きに拘るんでしょうか…
残念ながら、学校の決めた方法で提出しなければいけませんから、手書きするしかありません。しかし、疑問です。昔からのやり方のまま。。。
この後自由研究もありますが、これも模造紙です。
パワーポイントという選択肢があってもいいのに、と思っています。
自由研究もギリギリまでiPadで作らせて、最後模造紙と格闘しようと思います。
皆さんの中にも、お子さんが鉛筆を使うのが苦手、という方がいると思います。でも、決して勉強が嫌いとは限らないと思います。
本人が使いたいものを使わせて、少しでも取り組んでもらえるように促せたら、と思っています。少しでも参考になれば幸いです。
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