年末近くに、たまたまテレビで目にしたマルクスの資本論。 仰々しくて難しい話かと思いきや、まさに、わたしの仕事スタイルそのものを解説してくれているような内容だった…
のろまでせっかち。 30年ほど前に、ある知人がわたしを言い表した言葉だ。 どんな場面で、どういう流れでだったのか、さっぱり憶えていないのだが、その瞬間、わたしのア…
秋も深まってきて、身なりも寝具も冬支度が進んでいる今日このごろ。 ポカポカ陽気の昼の公園は、格別だ。 noteを書き始めてすぐのころ、気に入って買った靴は、その後ほ…
一枚の布から、一着の服を作る。 同じようなことを繰り返しつつも、いつも同じではない。 「今ここ」に意識を集中して、これから進む道を気にしつつ、辿ってきた道を確認…
一年に一度か二度ほど、何かを買いたい欲にかられることがある。 服はジーンズやインナーは買うが、ほとんどの服は自作のものだし、今は間に合っているので、服は要らない…
昨日の話を書きながら、もう一つ思い出した忘れられない記憶。 はっきりした目的もないまま入学した専門学校で、さぼっているのか真面目なのかよくわからない日々を過ごす…
なぜ服を作り始めたのかという問いには、これまでこう即答してきた。 「家がビンボーだったから」 んーーー…果たしてそうだろうか。 と、今更ながらに思い起こしてみる…
わたしは、服をつくる職人で、いわゆるファッションというものとは、似て非なる分野だと思っている。 昔は、流行りも追いかけたし、アパレルメーカーでパターンナーをした…
昨日の話の続き。 「ちょうどいい」は一つ所に留まらない。常に変化し続ける。好みも体型もライフスタイルも、月日がたてば変わるし、気分なんて日々変わる。一日のうちに…
noteを始めてみよっかなーと思ってから二年の月日が流れた。 今夜は中秋の名月。お月様は小雨降ってて見られなかったけど、書き始めるのは、なんとなく今日だなと書き始め…
kuu / ふくつくり職人
2022年2月17日 21:56
年末近くに、たまたまテレビで目にしたマルクスの資本論。仰々しくて難しい話かと思いきや、まさに、わたしの仕事スタイルそのものを解説してくれているような内容だった。かつて、モノづくりというのは、構想と実行が統一されていたのだが、大量生産、分業スタイルが主流になって以来、構想と実行が切り離されてしまったのだという。学校給食も例に出されていて、わかりやすかった。給食室と給食センター。統一と
2021年12月10日 12:08
のろまでせっかち。30年ほど前に、ある知人がわたしを言い表した言葉だ。どんな場面で、どういう流れでだったのか、さっぱり憶えていないのだが、その瞬間、わたしのアタマの中はハテナマークで埋め尽くされた。その言葉は、あとからじわじわと効いてきて、未だに真意はわからないまま、ずっと印象に残っている。おそらく、これは、けなしたわけでも褒め言葉でもない。ただ、ニュートラルに感じたままを口に
2021年11月16日 09:30
秋も深まってきて、身なりも寝具も冬支度が進んでいる今日このごろ。ポカポカ陽気の昼の公園は、格別だ。noteを書き始めてすぐのころ、気に入って買った靴は、その後ほぼ毎日、わたしの足を優しく包み込んでくれている。なんとなく気分が上がらない日でも、この靴を履いた瞬間、ココロがふわわんと和らぐ。そのふっかふかな感触が履くたびに新鮮なのだ。日々自転車に乗ることが多いので、結構手荒に履き続けている
2021年10月12日 11:33
一枚の布から、一着の服を作る。同じようなことを繰り返しつつも、いつも同じではない。「今ここ」に意識を集中して、これから進む道を気にしつつ、辿ってきた道を確認する。現在、未来、過去…まさに、人生の縮図だ。ハサミで裁断するミシンで縫うアイロンで整えるいずれの作業も一瞬たりとも気は抜けない。ひとつひとつの場面で、どこに意識を集中させているか…そこが肝となる。洋裁教室を
2021年10月12日 11:00
一年に一度か二度ほど、何かを買いたい欲にかられることがある。服はジーンズやインナーは買うが、ほとんどの服は自作のものだし、今は間に合っているので、服は要らない。今回、わたしが無性に欲しくなったのは、メガネと靴。メガネは必需品なので、いくつも持っているものの、わたしは周期的に新しいメガネで気分転換したくなるようだ。ちょうど去年の今頃も、メガネを新調したんだった。最近は、メガネは気軽
2021年9月29日 09:52
昨日の話を書きながら、もう一つ思い出した忘れられない記憶。はっきりした目的もないまま入学した専門学校で、さぼっているのか真面目なのかよくわからない日々を過ごすうち、学内のコンテストに入選したことをきっかけに何かしら意識が変わり、少しでも人と違うデザインを生み出そうとし始めた。紙に書いた絵を立体に起こすことが可能なデザインが得意だったわたしは、装苑大賞や大き目のコンテストで選ばれるような、突
2021年9月28日 14:03
なぜ服を作り始めたのかという問いには、これまでこう即答してきた。「家がビンボーだったから」んーーー…果たしてそうだろうか。と、今更ながらに思い起こしてみる。亡き両親は堅実で贅沢をしないたちだっただけで、裕福ではないにしろ、とんでもなくビンボーというほどではなかったような気はする。おそらく、ひとりっ子のわたしを甘やかさないためでもあったのだろう。欲しがるものを簡単には買ってもらえ
2021年9月26日 23:53
わたしは、服をつくる職人で、いわゆるファッションというものとは、似て非なる分野だと思っている。昔は、流行りも追いかけたし、アパレルメーカーでパターンナーをしたり、ファッションを教える立場に居たこともある。アバンギャルドな恰好で闊歩していた時期もあったし、スポーティカジュアルなスタイル、ナチュラル系、いろいろ変遷してきた。風変わりなファッションショーを開催したこともある。そうしてそのうち
2021年9月23日 00:50
昨日の話の続き。「ちょうどいい」は一つ所に留まらない。常に変化し続ける。好みも体型もライフスタイルも、月日がたてば変わるし、気分なんて日々変わる。一日のうちにだって一定ではない。それでも、ちょうどいい服を知ってしまうと、もう元には戻れなくなるようだ。オーダーしてくださる方々のほとんどが、超がつくほどのリピーターなのがその証かなと思う。さて、服から話が逸れるが、最近、わたしにとっての「ち
2021年9月21日 23:31
noteを始めてみよっかなーと思ってから二年の月日が流れた。今夜は中秋の名月。お月様は小雨降ってて見られなかったけど、書き始めるのは、なんとなく今日だなと書き始めてみた。わたしは服つくり職人。服を作るのを生業としている。デザイン→パターン→生地(布)の仕入れ→裁断→縫製→販売までのすべての工程をひとりで行うスタイル。このご時世になって以来、ネットショップや展示会などで作りたいものを