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水谷緑「精神科ナースになったわけ」読書感想文②・どうしたらええのや…?

どうしたらいいんだろう…??
外からできることは、限られている気もするし…。

(ネタバレタグをつけると表示される白猫かわいいですよね…
「ええー!!!」みたいな顔しててね。
何をばらされてしまったんだろ…(笑)
明日のごはん、ちゅーるやで。みたいなんかな(笑))


ちょっと重いお話かもしれませんので、
ダメそうでしたら途中で読むのやめてしまう事をおすすめします。
心がざわざわしそうだったら、ここでストップしてね。
またほかの記事で会ってください。
待ってるね。



①の記事で書いてた、最後のエピソードの方はね、
自傷行為が止まらない方なんです。

頭からガラスに突っ込む(血まみれ)
手を切る
ヘアピン飲む
洗剤飲む
時計飲む
電池飲む

自傷以外としては
ティッシュ箱投げつける
後ろから飛び蹴り
壁を力任せに蹴りまくる
橋から飛び降りる
階段で自ら後ろに倒れ頭から落ちる


もう看護師さんのhpはゼロよ…(真顔)
自傷行為を、10年間…。10年だよ…。
保護室に入っては出るを、ずっと繰り返している方なんですね…。

いやー…。
ゼロよ…。
あんたええかげんにしいや…って、読んでてもなるじゃん…。
色々飲みすぎやで…。

看護師さん、日常的なお仕事プラス、この方の自傷行為ですからね…。
毎回毎回そんなんされたら、
ある担当看護師さんは泣いとったわ…。
(あ、ええかげんにせえや、とはならないんだ…
ここが冷たい私と看護師さんの違いなんですよね…)

その看護師さん、
「どうしてわかってくれないの?」
ってさ…。
(自分のために泣いてくれるなんてさ…)

もちろん、そうなってしまったのには、理由があるのよ。
そんなに自傷行為してさあ、
それをしないと思ったら
こっちに飛び蹴りするわ壁を殴るわ
おおお、何なん?
何なんそれ??????ええええ加減に、ええ加減に



でもさあその人、
3歳の時に施設に入ってるの…。


シングルマザーのお母さんが境界性人格障害で、
育てられなかったんだって。

何も、言えなくなっちゃうわな…。


結局その人の自傷行為はあまり減らなくて、
自傷した時に周りであまり大きく反応することはせず
淡々と治療をする。
気持ちが落ち着いたときに、
「どういう気持ちだったのか」
を聞く。

こういう対応をされていました。

その人
「寂しい」
って、言っててね。

泣いててさ。

担当看護師さんは優しいけど、
ぼくが一番大事なわけじゃない。

お母さんに会いたい。


どうしたら、いいのかな。
こういう、取り返しがつくか、難しい事って、
ただ周りが優しく接するとかでは、解決しませんよね。

小さい頃の、どうしようもなく深い絶望とか、
孤独とか、寂しさとか、
そういうものって、埋めることができるのかな。

この人は、担当看護師さんが
他の患者さんと楽しく話しているとむっとしちゃうの。

飛び蹴りをしたのは、自分に意識を向けたいからかなあ、
と思うけど…。飛び蹴りされて、好意を持つ人は
あんま、いないと思うけどね…。
いろいろ気持ちが混ざって、してしまうのかなあ。

どうして自分ばかり、みたいな気持ちも
あるのかな…。


少し前に、ネットで
「彼氏が昔虐待を受けていたようなのですが、結婚を迷っています」
みたいな相談で、でも大体が
あまり、前向きには考えられないかなあ…のような意見でした。
ある人は、結婚はするけど
多分子供は無理かな、って。

相手の嫌な思い出を
自分が一生かけて癒していく感じかな、みたいな事を書いていました。

一生。

それくらい、それくらい
小さい頃の辛い思い出は根深いのだと
考えさせられました…。


私は、この
自傷行為をすごいしてしまう人が
どうしたら少しでも…、良い状態になれるのか
考えてしまったんですけども…。

(精神科の勉強とかしてる方は、きっといろいろ
案があるはずなんだ…。いろいろ…
あるよね…?)


淡々と治療をして、落ち着いたら気持ちを聞いていく。
それで、だいぶその方は落ち着いて、外出もできるようになったんだって。
(よかったよね)


綺麗な事言ってんじゃん、って思うかもしれないけど、
辛い思いをした人って、そこで気づける事もあるんじゃないかなって。

病気とかして、
今度は私と同じ病気の人をはげませるような
居場所を作るような人って、いるじゃないですか。
自分が辛かった分、おんなじ気持ちの人に寄り添いたい、って人たち。

病気つらかった!だけじゃなくて、同じ思いの人が他にもいる、って
気づいたんですよね。

自分が辛いと、
もうすんごいつらいと
ほら、序盤の主人公みたいにどうでもよくなって
あちこちぶつかりーのおっさんに反撃しーの
(あれはおっさんが悪いのでどんどんやってくれてよし)
やっちゃうけど、
そこで
「私やばくなかった…?」って気づけて
主人公は精神科の看護師さんになるんです。
素敵だね。いろんな人を、助けられるよね。


自分が辛いんだから、
自分が!自分が!!って、なっちゃうよ。
私もそういう時あるもん。

でももし気づけたら、
もうどうでもよくて犯罪に走ったりしないで
(自暴自棄になっちゃって、そういうところにまで
行ってしまう人だって、いるよね)


辛い思いをしてるのは、自分ひとりだけではないって、
もし気づけたら、


それって、少しの変化の、始まりじゃないかなって思います。
(って、が多いって。わかりますって。手。握手。
気づく、も多いね。どんだけ気づいてほしいねん)


つらい、つらい、その中でも
少しでも、もしかしたら
自分が気がついてないだけで
いろんな道筋が、あるのかもしれませんね。

最初の方のエピソードの
「脳みそがでてくるから」不安で
帽子を脱ぐことができない細木さんのお話は
ちょっと前にネットで紹介されていたから
知ってる方も多いかもしれませんね。

精神科のお話なので、
ちょっとひきずられそうかな…って方は、
気持ちが落ち着いてる時に読んでみて下さい。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
おしまい!
(やっぱりちょっと長くてごめん!!!)

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