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真帆しおん*MAHO Shion
2021年12月27日 15:19
最近、偶然にも「本好き」の人生を描いた海外小説を連続して読みました。どれも面白かったので、ご紹介させていただきます。ガブリエル・ゼヴィン『書店主フィクリーのものがたり』(小尾芙佐:訳/早川書房) 主人公のフィクリーは、島に1軒だけある書店の店主。無類の読書好きで、こだわりの品ぞろえをしている偏屈な男。最愛の妻を亡くし、酒に溺れていたある日、店にぽつんと小さな女の子が置き去りにされていた。
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2021年9月16日 23:12
寝れない寝れないと考える方が余計に眠れないのでもう眠れなくてもいいやと諦めてしまうと、案外入眠できる。そして朝もちゃんと目が覚める。睡眠不足だろうがそこはどうでもいいとする。一つ学んだ。考えすぎはよくない。 朝は『未成年』を読んだ。 フィオーナがいかに優しい裁判官であるか、そして、難病で正当な治療を受けられずに苦しむ子どもたちのためにどれだけ救いの手を差し伸べてきたかを読むと、ます
2021年7月7日 20:34
アントニオ・タブッキの著書を2冊読んでいて、須賀敦子さんの翻訳にほれぼれしました。『供述によるとペレイラは……』『島とクジラと女をめぐる断片』の2冊です。 かなり個性の異なる2冊ですが、どちらも翻訳の日本語が素敵(私の好み)で、するする読めてしまいます。 あらためて「須賀敦子さん、すごい!」と思いました。 海外文学を読むときは翻訳との相性もあるので、こういう出合いはとてもうれしいで