黒田英雄(だぁくろ)

人生相談須田黒田事務所。労働者を守る探偵←労働者側社労士←臨床検査会社←シンガーソングライター。労基署と労働局で相談を受けてた人。心臓と頭の手術を立て続けに乗り越えた人。人生相談/労災申請/労基署労働局同行/全国34局『夢よ急げ!~THE ALFEE全曲紹介ラジオ』パーソナリティ

黒田英雄(だぁくろ)

人生相談須田黒田事務所。労働者を守る探偵←労働者側社労士←臨床検査会社←シンガーソングライター。労基署と労働局で相談を受けてた人。心臓と頭の手術を立て続けに乗り越えた人。人生相談/労災申請/労基署労働局同行/全国34局『夢よ急げ!~THE ALFEE全曲紹介ラジオ』パーソナリティ

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はたらく人のために はたらく人。

私は、二度死にかけている。 はじめは2012年。 当時、医療系の企業で営業マンをしていた私は、仕事のあとにスポーツジムに行くのが日課だった。 転勤で社宅に住んでいたこともあり、ジムの広いお風呂に毎日入れるのが楽しみだった。 その日は、朝から少し動悸がしていたが、37歳という年齢から特に気にも留めなかった。 いつも通り仕事を終え、ジムに着いてスタジオプログラムに参加した。 その頃流行っていた「ZUMBA(ズンバ)」を踊っているうちに、だんだん気が遠くなってきた。 これは無

    • 「こっちの仕事もやってくれる?」

      みなさん、こんにちは。 労働者側の社労士(社会保険労務士)、黒田英雄です。 労働相談を受けていると、その時代時代の傾向というのを感じるときがあります。 今年に入って増えている相談が、もともと担当していたものではない業務をやらされるというものです。 人件費の削減で従業員を減らしていたり、募集をかけても応募がなかったりと、業種によって事情はさまざまですが、なかなか人員に余裕がある会社は少ないようです。 となると、今いる従業員で仕事を回さなければならないため、おのずと会社からこ

      • 「レジが合わないと帰らせません」

        みなさん、こんにちは。 労働者側の社労士(社会保険労務士)、黒田英雄です。 私は高校生の時に、コンビニエンスストアでアルバイトをしていました。 主な担当は品出しでしたが、お客さんが並んでしまった時などはレジにも入りました。 24時間営業ではなかったので、閉店時にオーナーがレジを締めて金額を確認するのですが、合わないということもしばしばありました。 別にわざとではなく、普通に業務にあたっていたのですが、時間帯によってはひっきりなしにお客さんが来るので、高校生の私はテンパって

        • 「なんでマスクぐらいできないんだ」

          みなさん、こんにちは。 労働者側の社労士(社会保険労務士)、黒田英雄です。 関東の1都3県に、2度目の緊急事態宣言が発出されました。 政府は会社に対してテレワークの導入を求めていますが、実際には今までどおり出勤される方のほうが多いのではないかと思います。 新型コロナウイルスに対しての考え方は各個人個人で異なっており、それは当然のことです。 日本で感染が確認されてから1年が経とうとしていますが、さまざまな意見や思想がSNSに書き込まれています。 意見が割れていることのひと

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          労働者側社労士に依頼するメリット

          みなさん、あけましておめでとうございます 労働者側の社労士(社会保険労務士)、黒田英雄です。 新年1発目の今回は、労働者が社労士に依頼するメリットを書きたいと思います。 私は初回から労働相談を有料で受けているのですが、中にはお金がかかるというだけで拒否をされる方が、少なからずいらっしゃいます。 なんで他のところで無料相談があるのに、お金を払ってまで相談するのか。 メリットが分からないと、相談しづらいのではないかと気づきました。 そこで今回は、そのメリットを分かりやすく具

          労働者側社労士に依頼するメリット

          「年末年始も給料がかわらない」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 2020年も、残りあとわずかとなりました。 そろそろ仕事納めの方もいれば、年末年始もお仕事という方もいらっしゃるでしょう。 私は社会保険労務士になる前、医療系の企業で営業職をしていました。 同僚の臨床検査技師の方々は、契約している病院内の検査室で、日曜祝日・年末年始も日直や当直で誰かしら出勤するという勤務体制でした。 職種によっては、年末年始がいちばん忙しいというところもたくさんあるでしょう。 会社とし

          「年末年始も給料がかわらない」

          「なかなか辞めさせてもらえない」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 労働相談を受けている中で意外と多いのが、会社が退職を認めてくれないというものです。 何度も退職の意思を伝えているのに、さまざまな理由をつけて先延ばしにされるようです。 業種によっては、人手不足ということもあるのかもしれません。 また、社長にとってこの労働者が、いわゆる「使いやすい」人だったりすると、次にどういう人が来るか分からないしコイツをかかえておこう…という発想になることもあるようです。 日本国憲法

          「なかなか辞めさせてもらえない」

          「余計なこと言うとクビになるから」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 労働相談を受けている中で、労働者本人ではなくご家族からもご依頼があります。 奥様であったり、親御さんであったりしますが、労働者は男性であることが多いように感じます。 相談内容はいろいろですが、主に長時間労働に関するものです。 労働者本人はとても相談に行けるような時間はなく、またその気力もないといった感じのようです。 ご家族からすれば、見るからにやつれている姿を見て、心配で相談に来られるのでしょう。 先日

          「余計なこと言うとクビになるから」

          「あなたも同意しましたよね?」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 新型コロナウイルスの影響で業績が悪化し、従業員を解雇せざるを得ない会社が増えてきているようです。 労基署にも私の事務所にも「急に辞めさせられた」という相談が多く来ています。 労働基準法第20条の手続きを踏んでいれば、解雇そのものは違法ではありません。 労働者が自由に辞められる権利を持っているように、会社も労働者との雇用契約を一方的に終了させることができます。 しかし小規模な会社やお店では、この労基法の手

          「あなたも同意しましたよね?」

          「給料を下げさせてもらいたい」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 多くの会社では、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しています。 コロナが原因で労働者を休ませた場合に、会社が賃金を払った部分については「雇用調整助成金」で国が補填してきました。 助成金の対象期間は、当初は2020年9月までだったものが、現段階では2021年2月まで延長されました。 さらなる延長があるかどうかは不明ですが、もうそろそろ国も財源が尽きている可能性があります。 もし延長されなかったとすると、

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          「派遣先に謝ってもらいたい」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 相談の中で多いのが、派遣で働いている方のトラブルです。 派遣労働者は、雇用されているのは派遣会社ですが、実際に働くのは派遣先の会社です。 どういうわけか派遣先の従業員は、派遣労働者をぞんざいに扱いがちなようで、パワハラに関する相談があとを経ちません。 派遣会社にとっては派遣先は顧客でもあるため、あまり苦情を言えない事情もあるようです。 それでも、中には真摯に対応する派遣会社ももちろんあります。 となると

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          「ボーナスないって違法ですよね?」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 いろいろあった2020年も、そろそろ年末が近づいてきました。 新型コロナウイルスの影響で、冬のボーナスはカットという会社もあるかもしれません。 相談者の中には、これまで一度もボーナスをもらったことがないという方が、けっこう多くいらっしゃいます。 そんなこともあって、ときどきこのような質問を受けることがあります。 「ボーナスがないって違法ですよね?」 意外と知られていないのですが、ボーナスがないこと自体

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          「今ここで退職届を書いて」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 日々相談をお受けしている中で、特に多いのが退職に関するトラブルです。 辞めるときはどうしてももめてしまうことが多く、なかなか円満にとはいかないようです。 退職には、労働者が自身で辞める「自己都合退職」、会社が労働者を辞めさせる「解雇」、会社からの働きかけに労働者が同意して辞める「退職勧奨」などがあります。 退職理由が何かによって、雇用保険の失業給付の日数や支給開始時期が変わってきます。 自己都合退職のと

          「今ここで退職届を書いて」

          「労働相談って無料じゃないの?」

          みなさん、こんにちは。 労働者側社労士の黒田英雄です。 私たちの事務所では、労働相談を有料でお受けしています。 他の社会保険労務士の中には、初回無料としている方も多いようです。 相談希望者から問い合わせのお電話をいただくと、そのまま相談をはじめる方がけっこういます。 有料であることを伝えると、たいていの方はこう言います。 「労働相談って無料じゃないんですか?」 確かに、労働基準監督署などの公的機関での労働相談は、行政サービスのため料金はかかりません。 相談にお金をかけ

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          「有休なんて取らせる余裕ない」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 労働基準監督署にいると、会社側の相談を受けることも多くあります。 また、労働者側の社会保険労務士だからこそ話を聴きたいと、個人事務所で会社から相談を受けることもしばしばです。 コンスタントに相談が多い項目として、有給休暇があります。 2019年から、労働者に有給休暇を与えることが義務化されたこともあって、会社としては頭を悩ます問題のようです。 限られた人員で回している会社も多く、一人でも欠けるとその日の

          「有休なんて取らせる余裕ない」

          「労基署から言ってもらえませんか?」

          みなさん、こんにちは。 労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。 前回は、それぞれの公的機関で相談できる内容を簡単にまとめました。 私はその中の労働局で総合労働相談員を受任していて、労働基準監督署の窓口で相談を聴いています。 相談は会社からも労働者からも来られますが、圧倒的に多いのは労働者からのほうです。 悩みは人それぞれですが、共通しているのは会社に何か不満があるということです。 労働者は雇われている側ということもあり、会社にその不満を伝えることすらできない場合が多

          「労基署から言ってもらえませんか?」