「労基署から言ってもらえませんか?」
みなさん、こんにちは。
労基署にいる社会保険労務士、黒田英雄です。
前回は、それぞれの公的機関で相談できる内容を簡単にまとめました。
私はその中の労働局で総合労働相談員を受任していて、労働基準監督署の窓口で相談を聴いています。
相談は会社からも労働者からも来られますが、圧倒的に多いのは労働者からのほうです。
悩みは人それぞれですが、共通しているのは会社に何か不満があるということです。
労働者は雇われている側ということもあり、会社にその不満を伝えることすらできない場合が多いです。
すると相談窓口で、このようにおっしゃいます。
「労基署から言ってもらえませんか?」
残念ながら、本人が伝えていない不満をいきなり公的機関から会社に言うことはできません。
まずは自身で伝えて、それでも対応してもらえなかったら、公的機関の出番となります。
前回説明した通り、労基署は労働基準法違反の疑いがあれば、会社に調査や指導をします。
労基法違反以外での職場環境に関する不適切な対応については、労働局から会社に助言をすることができます。
社長の圧が強かったり、会社じたいが文句を言いにくい雰囲気だったり…事情はいろいろあると思います。
どうやって不満を伝えればいいかは、社会保険労務士としてアドバイスしておりますので、ぜひご相談ください。
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