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絵の中の物語

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絵のある暮し、僕の作ったものを紹介しています
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#色

息づかいを感じる

息づかいを感じる

最近は何か分からないものを作ることが多い。
そもそも何も考えないで作り出すからだ。

手に取った切れ端を、貼ったり、切ったり、塗ったり、
ただ指先にまかせてみる。

そこには、失敗や成功したなんて感覚もなく、

これは何だろう? そんなことを思いながら、

目の前に現れたイロとカタチを、
色んな方向から眺めて味わう。

きっとこの絵も、
何かになろうなんてしてないのだろう。

でも息づかいは感じる

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「ハレ」を祈る

「ハレ」を祈る

久しぶりに絵の具を使って絵を描いた。

僕は絵を描くと、ほぼ同時に言葉も出てくることが多い。

この絵を眺めていた時、王様は「はれ」を祈った・・・

この言葉が頭の中に浮かんできた。

初め「はれ」は天気の「晴れ」だったが、
もうしばらく眺めていると、

天気のことではないとわかった・・・

「ハレ」は王様の中にある、とても大切なもの。

王様の中にもあるが、生きるもの全ての中にある「ハレ」

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カケラ

カケラ

カケラ

ぼくのカケラ ここにあった
ぼくのカケラ また見つけた

ここにも ぼくがいた

カケラが言った やっと会えたね

色になって 溶けていく ぼくのカケラ

指先から 生まれた線は
いつか誰かの線と出会う

そしてカケラに雨が降ると
生き物たちが 目を覚ます

目を覚ました 生き物のたちは
ぼくの世界で遊ぶ

カケラとひとつになって

カケラを描く
カケラと踊る

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「今ここ」を感じる

「今ここ」を感じる

ぼくはカメラを持って散歩するのが好きだ。

カメラを持つと、普段気づかずに通り過ぎていたものに目が行く。

垣根に咲いている花や、水溜りに映る空、
ひなたぼっこをしている猫など、

見渡せば、その一瞬の光景の中にも
物語がたくさんあることに気づく。

さらにぼくがカメラを持つことで
いいと思うことは、「今ここ」にいれること。

ぼーっとしている時でも、ついつい頭の中は
「今ここ」ではないどこかに飛

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