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『このことわざ、科学的に立証されているんです』意味や成り立ちを知ったら、次は根拠を深堀りしてみよう!

ことわざって、成り立ちを知るのが楽しかったりしますよね。

今回はそこからちょっと派生して「あのことわざって、ほんとか?」っていう知的好奇心旺盛な方におすすめしたい『このことわざ、科学的に立証されているんです』をご紹介します。

内容が魅力的なのはもちろんですが、この表紙も可愛いよね。


他国と自国の文化についても考えさせられる1冊


ひとくちに「ことわざ」と言っても、色々あります。たとえば、

時は金なり/Time is money.

これは外国から入ってきて、同じ意味で使われているもの。でも、

出る杭は打たれる

のように、日本の文化を色濃く映し出したものもあったりして。

この本が面白いのは、国の文化や国民性を示すことわざもあるけれど、多くは「人間の行動や世の中の現象には共通の部分があり、そこを突いてくることわざには普遍性に近いものがある」としてまとめているところ。

その証拠に、この本の構成としては下記のようになっているのですが、日本発祥のことわざでも、エビデンスは海外のものが多い。

① ことわざの紹介
② エビデンス(根拠)となる研究データ

ことわざの知識もつくし、エビデンスは話のネタになるしで、雑学好きにはたまらんと思う。

笑う門には福来る、のか?


「読んでみようかな」という方のために少しだけ、取り上げられている「ことわざ」と「エビデンス」をご紹介。細かい研究結果は、ぜひ読んでみてください。

「笑う門には福来る」
教育やプレゼンはユーモアによって信頼度が上がる
――アリゾナ州立大学 クーパーらの研究
「終わり良ければすべて良し」
人間の記憶には終わりの印象だけが強く残る傾向が強い
――プリンストン大学 カーネマンの研究
「井の中の蛙大海を知らず」
能力が低い人ほど自分を過大評価してしまう
――コーネル大学 ダニングとクルーガーの研究

百聞は一見にしかず。読んでみて。


■この本が気に入った方には、こちらもオススメ

このシリーズいろいろあるのですが、日本には無い、聞いたことがないことわざがたくさん出てきて、海外の文化を知るきっかけになります。読んでるとわくわくする。

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