旅野そよかぜ@ほぼ毎日小説
記事一覧
8月27日は ジェラートの日
「食べたいがどこにある?」無性にジェラートが食べたくなってきた。冷凍庫には似たものといえるアイスクリームやシャーベットが入っている。
ところがこの時はなぜかジェラートが無性に食べたくなったのだ。外は雲ひとつない晴れ空、外に出たら確実に暑さで参ってしまうことは間違いない。
それでもジェラートが食べたいとの想いから出かけたが、外に出ればいきなりの暑さに後悔した。
この暑さは殺人的で、どんどん体か
8月26日は ユースホステルの日とレインボーブリッジの日
「まさかユースホステルに泊まることになるとはな」男がいるのは東京湾である。
ちょうど夕日がきれいな時間帯に目前に見えるのはレインボーブリッジだ。男は出張に来ていたが、仕事が終わった時ちょうど夕暮れ時だったから、夕日を眺めながら若い時に旅をしていたころを思い出していた。
若い頃、とにかく安く泊まれるユースホステルを良く活用している。だが男は大人になり、安定した収入が入るようになると、ビジネス
8月24日はドレッシングとバニラヨーグルトの日
新鮮な野菜をいっぱい買ってきたので、サラダで食べることにした。
皿に盛り付けて後はドレッシングをかければと言う段階で、ドレッシングが家に無いことに気づいた。
「そっか、この前ドレッシングを使い込んだ。となればマヨネーズ」と思ったが、あろうことかマヨネーズも使い切って無いのだ。
「塩かけようか?」とも思いつつ、せっかくだから普段かけないものにしようとなり、冷蔵庫を探してみる。
「どうだろ
8月19日はバイクの日
「バイクがあればもっと簡単に遠くまで行けるのに」バイクショップに置いてあるいろんなバイクを見ながら、つぶやく男がいる。
遠くに行くのに普段は自転車を使っているが、断然バイクのほうが早い。わかってはいる、わかってはいるが、バイクを買うお金もないし、そもそもバイクを乗るための免許すら持っていないのだ。
まずはバイクの免許を取り、そのあとバイクを買うためのお金を溜めれば、バイクが買え、もっと楽
反るべきか、反らざるべきか。それが問題だ
反るべきか、反らざるべきか。それが問題だわ デート中だというのに、木島優花は突然悩みだした。そんなことも知らずにトイレから太田健太が戻ってきた。
「どうしたんだ浮かない顔をして?」「うん、大したことない」と、作り笑顔になった優花は何事もなかったように健太の手を握る。「さて、この後どうしよう」街を歩きながら健太は悩んだ。時刻は午後3時を過たところ。ランチを食べ終えてそのままドリンクを飲んで過ごした
剃るべきか、剃らざるべきか。それが問題だ。
剃るべきか、剃らざるべきか。それが問題だ。と悩んでいるのは、高校生の尾道拓海である。それは中学生の頃から生えはじめた髭のこと。これまでは生えてくると必ず剃っていたが、この夏休み思い切って剃らずに伸ばしてみることにしたのだ。
「イメージが変わったな。大人っぽいぞ」拓海は鏡を見て自分自身に酔いしれる。おそらく二学期が始まれば剃らないといけないだろう。校則には髭のことなど書いていなかったが、髭を伸ば
8月12日は太平洋横断記念日
太平洋横断記念日と言われても全くピンとこない。太平洋どころか日本海さらに小さな琵琶湖、いやいやもっと小さな近くを流れている川も横断なんてできないだろう。
近くのプールでは子供たちが楽しそうに騒いでいる。プールはうらやましいが、プールの端から端も無理。つまり泳げないのだ。
「陸上で生活しているから泳ぐ必要がないと言えばそうだが」などと思っているが、子供たちが楽しそうに泳いでいるのが聞こえるので