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ただ歩く

 ただ歩く。さて歩き始めてからどのくらいたったのだろう。
日の出とともに歩き始めたからもう半日以上は歩いている。ずっと西に向いて歩いているから、太陽を背に歩き始めたのに、あっという間に上空を通過して今では遥か西の彼方に沈もうとしていた。

 ではなぜ歩いているのか?誰かに強制されているわけでもなく、歩くことを止めようと思えばすぐ横の国道で走っているバスに乗れば済む。それなのに歩く理由。それは体力作りだとか歩きながら物珍しいものを探してみる、いろんな理由があるだろう。

 だが本当はただひとつ暇つぶしである。連休が続き、毎日テレビを見るあるいはネットをしながら時間をつぶしたが、いい加減飽きてきた。飽きたし体がなまって仕方がない。
 ならばと考えたのは朝から夜まで歩くこと。歩くことで暇つぶしになり、あとは体力づくりと普段見ない景色が楽しめると3拍子揃った1日を過ごした。

「あと1時間かな」そうつぶやきながらまた歩く。

こちらの企画に参加してみました。

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ただ歩く #短編小説


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