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散歩の、記録。 そして、思うことをつらつらと。
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#ソウル

7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【8】水から水へ

7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【8】水から水へ

 ナカナカ進まない7年ぶりの渡韓記、ようやく8章目で2日目の朝に…
(この前の行程は↓に)

 夜遊びから帰って夜食というか夕食というか…を済ませて寝たのが(渡航前に想定していたのを大幅に過ぎた)夜中2時半過ぎ。さて朝起きられるかな…と思ったけど7年ぶりの韓国ということに浮かれたというか気が張ってというか、なんとか無事に起床。目覚ましのシャワーを浴びて、2日目の朝に出発!

 鍾路5街の飲み屋街的

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7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【7】Oh...東大門、トンデムンよ...

7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【7】Oh...東大門、トンデムンよ...

 仁川空港に14時半に着陸し、あっちやらこっちやらアソコの裏側とか色々と巡っていて遅くなった「ソウル中心市街」入り…

 いろいろあって7年ぶりの渡韓初日の東大門到着が22時過ぎという…

 コロナ禍前だと22時を過ぎた東大門ファッションビルエリア/DDP周辺なんかは「これから買い物して夜中まで遊ぶぞ~!」な観光客がそぞろ歩いていたのに、本当に「ほとんど居ない」のですね…

 DDPのUFO建築も

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7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【6】駅を、想う。

7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【6】駅を、想う。

 電車に、橋に、いろいろと昔を想いながら歩いてきた7年ぶりのソウルの街。

 ここからは改めて「電車」を想いに、歩を進めます。とはいえ疲れたのと日没かつ夜も更けてきたのでバスに…

 やってきたのは華陽洞、ソウル東部の住宅街&学生街。ごくごく普通の、韓国のまち。

 往十里から巡ってきたちいさな私鉄電車は、ここを通って漢江の広津まで向かっていました。その痕跡を探しに…

 今の建国大学の「うら」を

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7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【5】橋に、想う。

7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【5】橋に、想う。

 なかなか前に進まない6月の訪韓記ですが、ようやく「まちなか」のハナシにまで進み…

 往十里から色々と見ながら歩き、隙間を抜け、聖水の手前までやってきました。

 古のことを想いながら、川を眺めます。立っている場所は1930年代まで小さな私鉄の木橋が架かっていた場所、その先に見えている橋は木橋の代わりに架けられたコンクリート橋が、拡張されたもの。その脇に並ぶ高架橋は、ちいさな鉄道が生まれ変わった

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7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【4】昔の電車そしてさらに…

7年ぶりの訪韓ドタバタ劇【4】昔の電車そしてさらに…

 7年ぶりの訪韓、懐かしさやら新しい発見やらでナカナカ先に進まずこの旅行記も4章めになって未だ入国から4時間の時点でのモノという…

 さて往十里の町で過去の電車の痕跡に思いを馳せ、次へ…って次もそうなのですがね。線路跡探訪は続きます(これが韓国入国後いちばんにする行動かと我ながら呆れる)

 トンネルを潜って、電車が向かう先が、今のこの道なんですね…

 約60年前まで電車が走っていた場所、今も

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生きることの、文化。

生きることの、文化。

 「今日は伏日か」
 韓国文化に触れることが多くなってから、夏になると、出てくる話題。伏日とは、日本でいう「土用の丑の日」の、陰陽五行説に基づく中華系文化圏版で、韓国では夏に三度(初伏・中伏・末伏)あり、この日は様々なことを慎み、滋養を蓄える日とされており、日本の丑の日と同様に栄養の付くものを食べるそうです。韓国では昔からドジョウは滋養食として認知され鍋料理(チュオタン)として提供する店も多く、ま

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開発と、歴史と。

開発と、歴史と。

昨年末から、再開発に揺れるソウル乙支路地区。
都市防災の意味からも再開発は必要なのですが、開発計画の内容が現在の住民・商業主や街の歴史・特性への配慮が見えず、工事着手のやり方が乱暴だとして批判の声が年明け以降大きくなり、その再開発区域に有名な老舗飲食店が数軒あることから騒ぎが拡大、市長が「事業見直し・老舗の営業継続への配慮」を発表するに至りました。
(経緯などは下の記事をご参照ください)

市長は

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街が、消えゆくとき。

街が、消えゆくとき。

 ツイッターのタイムラインを眺めていたら、リツイートで回ってきたこの投稿が、目につきました。

 ツイ主は、こう語ります。
「文化遺産である清渓川乙支路産業団地を保存してください。ここに住宅団地(高層マンション街)って、何故ですか?!」

 清渓川と言えば、今はソウルを代表する観光スポットであり、近年の都市再開発の世界的先進事例となっている都市河川。

 今はこんな、デートスポットみたいになってい

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はじめての、ひとり海外。

はじめての、ひとり海外。

ふと、思うことがあって地図を見ていました。

ソウル駅近くにも、市場があるんだなぁ…と思いながらスクロールしていて、ここで、ふと思い出したことが。

そういや、カヤ観光ホテル、安いしソウル駅にも近いし地下鉄1号線の駅に至近だし、初めて「ひとり海外旅行」を計画中に、ここに泊まろうかなぁ…と思ってたんだっけ。
あぁ、ここにしていなくて良かった。あ、いや、この宿が悪いとかじゃなく、別の意味で。

はじめ

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軌道のあった街 -京城軌道ものがたり 4-

軌道のあった街 -京城軌道ものがたり 4-

ときは戦前、1930年代。朝鮮随一の大都市として成長著しい京城の町、その東の玄関となる東大門・興仁之門のすぐ前に、京城軌道の駅はありました。

京城軌道の当初計画は市街電車の終点であり朝鮮鉄道との接点でもあった往十里から郊外の渡し場・舟運の船着き場として賑わった纛島を結ぶもので、京城の街に直接乗り入れる路線は当初計画には無かったのですが、京城府(現ソウル市)の政府との様々な交渉があったようで、当初

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タルトンネに、行った日。

タルトンネに、行った日。

 高層建築が建ち並ぶソウルの街、世界的になったK-popのアイドルたち、輝く灯りに彩られた夜。韓国の今のイメージは、そんな感じじゃないでしょうか。

 そこに至るまでには、様々な努力もあってのこと。特に「漢江の奇跡」と呼ばれる、1970~80年代の急速な経済成長があり、88年のソウルオリンピックで、「近代的な韓国の姿」を晴れて世界に向けて発信した、という流れがありました。

 そんな韓国の高度成長

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かばん

かばん

初めて、独りで海外に出る時に買った、かばん。
もう5年半前になりますかね。

(時が経ちまもなく2024年…)

はじめてのLCC利用でもあり、機内持ち込み前提での収容力の大きさと普段の取り回しの良さのバランスを考え、選んだ黒いリュック。

はじめての独り海外、はじめてのLCC、そしていきなりの航空機遅延&宿への到着が深夜0時を越えるアクシデントと共に始まった、このかばんとの暮らし。
少々大きめだ

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朝鮮について

朝鮮について

 さて典型的2ch東亜板型笑韓派だった私の初の韓国旅行、それは2010年のこと。
 団体旅行での訪問だったので、全体の構成は初日を除けば、ほぼ一般的な観光旅行。2日目は古都・慶州の古刹と博物館見学、そしてソウルへ移動し1泊し、3日目がソウル市内観光。さあ、笑韓派の粗探し、スタート(苦笑)。
(初日を中心にした記事はコチラ)
     ↓

 まずは、韓国を代表する古刹、仏国寺。いきなり最初の門から

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