明の支配

さて、今日は明を見てみます

元<1271~1368年> 支配:モンゴル民族(北側)
明<1368~1644年> 支配:漢民族(南側)*中国人
清<1616~1912年> 支配:女真族(満州族とも)北側

ま~中国人中国人って言いますが、
実質は誰が支配してたかを見ると実はたくさんの民族が交代で支配してるんですよね。
でね、中国人ってのが「漢民族」という民族の事です。
あの有名な<日清戦争>でバトルした清も、実際は女真族という北側にいた民族が相手でした。

ま、
やからこそ今のメディアみたいに<中国>って一括りに理解できる民族歴史ではないって事も大事な視点ですかね。
土地が異常に広いって事は、民族もそれだけたくさんいるのですよ。

で、その漢民族支配である明の初代皇帝が「朱元璋(1368-1398)」です
治世の年号を取って、
<洪武帝(こうぶてい)>と呼ばれるので、こっちの名前が有名かなと思います

貧しい農家で6人兄弟の末っ子。
飢餓で家族は次々に死亡。本人はついに乞食に身をやつっていました。
ほんと、飢餓・戦争・病気 の3大死因時代は大変ですよね+_+
貧困故に、宗教共同体に入り、宗教反乱で頭角を現し、
結果的に明王朝を建国するにまで達成させた「怪物」と言われる人物です。

宰相(実力のあるNo、2)を置かずに自らで直接大臣を動かしたという
<実力バリバリのトップ>って事ですね。
統治構造・支配戦略・指令・人材育成 
そのどれもを自らがこなすマルチプレイヤーであったんですね。
だいたい組織のトップはお飾り(外交とか顔だけとか。つまり外面の良さ)で、実質の実力者はNo、2ってのが世の常なんですが、
時折優秀すぎるスペックのTOPが誕生するのですね。
それが朱元璋という人物です。
組織人のみなさん!
あなたの組織のTOPは優秀ですか?
現場で実際の実力者はNo、2の人やったりしませんか♡
ちなみにうちの組織はほとんどが該当します。
どの部門でもTOPではなく、No,2が優秀な事がほとんどです

1日18時間の政務を次々にこなす朱元璋
乞食生活で培った死に物狂いの生命力が活かされるのです。
周りの大臣や高官は朱元璋より早く来て仕事。朱元璋より遅く仕事終了。
よって、次から次へとバタバタと倒れていったという話です。

そんな朱元璋の統治構造の1つ。
<一世一元の制>があります。

一世一元の制とは、君主の在位中は元号を変えないという制度です
従来の 元号 制度は、天変地異や政変、吉兆などで改元してました。
朝廷では改元しても、地方には情報がいきわたらないため元号がそのままだったという事もあります。

が、朱元璋はここに目をつけ
皇帝(日本でいう天皇)の権威を示す指標として使用したのです。
これにより、
皇帝は自分が生きている際に
<空間の支配>にとどまらず
<時間の支配>も可能にしたのです

日本はこの一世一元の制をパクッています。(モノマネ大国:日本)
日本は明治政府が一世一元制、
つまり天皇の代替わりごとに元号を改める制度を採用してます。
明治維新当時では、清王朝が採用していた制度です。(光武帝が創造した)明治政府は文明開化を目指し、西洋化したように思われるが、
一面で中国大陸の大国だった清の制度も取り入れてたんですよ。

でね、
日本でも天皇を重んじている人もいるし、崇拝する者もいるし、信仰している人もいるでしょう。
が、無機質に言わせてもらうと<天皇>ってシステムはどのような機能をもつかと言えば<権威の刷り込み>です。
昭和天皇が崩御された時、学校は急遽終了になり下校になったり、店は休みになったりして、さらに昭和終わり平成という時代へ向かった。
という<時間と空間が一気に変化をする>という経験を民に知らしめるという機能を発揮しました。
これが統治構造・マスの支配には非常に大きな因子になるのです。

あ、我々が今生きている時間も空間も<天皇>によって変化するのね!(';')

とマスに理解させます。
まあここまではよかったんです。

ですが、
平成天皇の場合は上皇という形になったので、これはシステムとしてはエラーになります。
<一世一元の制>のそもそもの狙いを考えると、これはなかなかの出来事でした。
やはり日本は自分達で考えたシステムではないし、
どこかでこの一世一元の制の意味が深くまではわかっていないとも言えます。


が、
時代も変化していて情報は何百万も飛び交い、
世界とも秒で接続されるこの魔法の令和ではそれでいいのかもしれません。
もう、アナログ的な支配構造は通用しないという証明かもしれませんね。

それにしても、貧しい農家うまれで乞食生活で死ぬ寸前やった人間が
今でも使用される支配構造を創造したってのが、すごいと思います。

改めて、人間ってのは摩訶不思議です。

光武帝の支配のすごさはまだまだあるので
また次回も紹介させてくださいね~((';')








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