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ロボットとデザイン

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micro:bitとAdobeXDとPLEN:bitを題材にして、未来のデザインについて考えていきます。
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#microbit

PLEN:bitでロールプレイを楽しむ

PLEN:bitでロールプレイを楽しむ

PLEN:bitは手のひらサイズの小型ロボットキットです。去年の冬にKickstarterでクラウドファンディングが成立し、その後は順調に製品が出荷され、現在ではいくつかの販売ルートでも入手できるようになってきています。

今年も10月23日から12月6日までの期間で新しいクラウドファンディングが始まりました。従来のmicro:bitでコントロールするモデルだけでなく、M5Stackを使ったモデル

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「アソビ」とプロトタイピング

「アソビ」とプロトタイピング

「アソビ」という言葉には、子供たちが外などで遊ぶという意味と、緩衝材としての余白という2つの意味があります。

この2つの意味を同じ言葉にした昔の人に敬意を表します。

似たように「適当」という言葉にも2つの意味があり、それが微妙に重なっている部分が好きです。(「いい加減」も同様)

いづれの言葉も余裕や余白、余地というものがあることで、物事が上手くいくということを、昔の人たちはよく知っていたこと

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IoTの本質とデザイン手法 <IoTプロトタイピングツール>

IoTの本質とデザイン手法 <IoTプロトタイピングツール>

このところの投稿で「IoT」という言葉を安易に使ってしまっており、自分の勉強のために少し整理しておこうと思います。

IoTは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、モノがインターネットにつながるという意味で使われる言葉ですが、IoTだけではそこから何が起きるのか分かりません。

モノがインターネットにつながった後をどうするのか? 何のためにインターネットにつなげる

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「たのしいmicro:bitコンテスト2019」にエントリー

「たのしいmicro:bitコンテスト2019」にエントリー

フレームワークという作品複雑なアイデアを、簡単な組み合わせとプログラムで実現できることを伝えたくて、演出のほとんど無い作品を「たのしいmicro:bitコンテスト2019」にエントリーしてみました。

人は何が「たのしい」と思うかそれぞれです。私の場合は「何かを作る環境やツールを作る」というのが昔から好きでした。今でいうプラットフォームやフレームワークといったものです。

だから、くそ真面目に誰で

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Robot control from AdobeXD

Robot control from AdobeXD

以前の記事で、AdobeXDの「キー入力」を使って、micro:bitからXDの画面遷移をコントロールする方法を紹介し、その続報記事の中でコントロールは一方向であることを指摘していました。

今回は、簡易的な方法ですが、XDのGUI操作によってロボットをコントロールする方法を紹介します。

AdobeXDにコードを埋め込むAdobeXDの画面の一部をグレースケールのコード領域にして、micro:b

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micro:bitからAdobeXDをコントロールする簡単な方法(改訂版6/19)

micro:bitからAdobeXDをコントロールする簡単な方法(改訂版6/19)

※こちらの記事に対して、より適切な設定がありましたので改訂します(6/19)

ほぼ毎月なんらかのアップデートが実施されているAdobeのプロトタイピングツール「XD」に、キーボードのキー入力によって画面が遷移するという新しい機能が追加されました。

簡単なところでは、キーボードのカーソルキーでメニューリストを動かすことが実現できます。しかし本当に威力を発揮するのはもう少し複雑な使い方です。

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ロボットでインタラクションを学ぶ

ロボットでインタラクションを学ぶ

前回の記事では、組み立て終わった報告とこれからやりたいことを書きましたが、今回は実際に動かしてみた様子をお伝します。

インタラクションを学ぶ基本がある「ロボットについて学ぶ」という場合には、人間研究などを含めて広くなりすぎるため、私がPLEN:bitで体験してみたい「ロボットとのインタラクション」について考えてみたいと思います。

インタラクションは、現在のデザインが重視しているUI(ユーザーイ

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ロボットが、我が家にやってきた。

ロボットが、我が家にやってきた。

キックスターターでクラウドファンディングしていた「PLEN:bit」というロボットキットが10連休の前日に手元にとどきました。PLENbitは名前の通りmicro:bitというマイコンボードで動くロボットです。

10連休はいろいろと予定が詰まっていたこともあり、また手軽に作ってしまうのも勿体ないと思い、連休明けの仕事が一段落するまで大切に温存していましたが、ようやく楽しみながら組み上げ、

とう

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ロボットに写真を撮らせる <ドリーユニット実験>

ロボットに写真を撮らせる <ドリーユニット実験>

今年は「ロボットに写真を撮らせる」を目標に、クラウドファンディングでロボット購入したり、サーボの動きでカメラのレリーズを操作する実験をしたりして着実に作業を進めています。

最初に描いたイメージ

今回は、ロボットとカメラを乗せて写真のフレーミングを変えるドリーユニットを作ります。

「ドリー」はカメラスライダーとも呼ばれ、主に動画を撮るときに用い、正確な軌道を移動させながら撮影するためのものです

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私がPLEN:bitを選んだ理由

私がPLEN:bitを選んだ理由

PLEN:bitのクラウドファンディングが残り6日となり、残りはおよそ80万円分(PLEN:bit 30台分くらい)です。

なかなか厳しい状況です。それでもぜひ達成していただきたく、私が多くの選択肢の中でなぜPLEN:bitを選んだのかをまとめてみようと思いました。

PLEN:bitとの出会い私はメーカーでUIデザイナーをやっています。大学ではプロダクトデザインを学びましたが、会社に入っていか

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PLEN:bitに写真を撮らせるプロジェクト始動。

PLEN:bitに写真を撮らせるプロジェクト始動。

PLEN:bitは、自分で組み立ててプログラムも楽しむことができる小型のロボットキットです。

12月1日からKickstarterでクラウドファンディングが始まっており、一日が経過した時点で全体の5分の1の達成率になっています。わたしも支援(購入) させてもらいましたので、ぜひ目標額を達成できるように応援してきいたいと思っています。

自分で組み立てられる最初にプラモデルのように組み立てることも

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