私がPLEN:bitを選んだ理由
PLEN:bitのクラウドファンディングが残り6日となり、残りはおよそ80万円分(PLEN:bit 30台分くらい)です。
なかなか厳しい状況です。それでもぜひ達成していただきたく、私が多くの選択肢の中でなぜPLEN:bitを選んだのかをまとめてみようと思いました。
PLEN:bitとの出会い
私はメーカーでUIデザイナーをやっています。大学ではプロダクトデザインを学びましたが、会社に入っていからはちょうど製品がデジタル化される大きな変化の波が押し寄せてきて、その中で簡単なプログラミングや、動くメカの工作をおこなうようになりました。
プログラムやロボット作りに興味をもって勉強していたころは、専門家であれば簡単にできるけど、普通の人には(特にデザイナーには)ちょっと難しいというものが多く、夢は大きいけれども実際に作れるものは全然面白くないという状況でした。
そのため、最近のSTEM教育がとても気になっていて、自分が子供のころにこんな教育を受けられてたなら・・と羨ましく思っていました。
またUIデザイナーとしても、STEM教育のUXデザインはとても興味があり、教育というコミュニケーションがコンピュータ(やロボット)というインタラクティブなものによってどのように変わっていくのか楽しみでもあります。
「子供のように楽しみながら勉強してみたい」という想いから、本格的なロボットキットにはあまり興味が持てず、ロボットカーや倒立ロボットなど簡単なマイコン学習キットばかりに注目していました。そんなときに出会ったのがPLEN:bitです。見た目の可愛らしさだけでなく「PLEN:bitは楽しめそうだ!」と感じたのは次の理由によるものです。
理由1:Hackできる
PLEN:bitはとてもシンプルなロボットです。そのため小学生でも組み立てることができ、大人ならば簡単すぎてロボットを作ったという満足感を十分に得られないかもしれません。
PLEN:bitは、Micro:bitを使っていること、パーツが3Dプリンターで作られていることによって、これを素材として、ソフトウェア的にもハードウェア的にもハッキングしやすいのです。むしろオリジナルのままでは直ぐに飽きてしまうだろうから改造することこそ本当の目的となります。
ベースがシンプルで、自分が組み立てることで仕組みが分かり、その一部を少しづつ改造することで、オリジナルの世界へと進んでいくことができます。
プログラミングやメカの改造だけでなく、PLEN:bitの可愛らしさを活かしてデコったり、洋服を作ってあげても楽しいと思います。
理由2:Micro:bitの無線機能で連動が簡単にできる
PLEN:bit単体で、ソフト、ハードを改造していくだけではネタが尽きてきてしまいますが、
micro:bitには共通の番号を指定するだけでmicro:bit同士が通信することができるという特徴があります。
これを使うことで、micro:bitのゲームで得点を上げるとPLEN:bitが一緒に喜んでくれたり、音楽を奏でると踊ってくれるようなことが、ちょっとした状態変数の送信で実現できてしまうのです。
機器連動が子供のころから当たり前の感覚として育つことは、これからのスマート社会にとても重要な感覚です。UXデザインからプログラムのロジックまで、ものごとの関係性(連動性)をイメージして考えられることによって可能になるからです。
理由3:コミュニティができる(かも)
micro:bitで複数のサーボをコントロールできる拡張ボードは2000円程で購入できますので、それに安価なサーボを付ければ、PLEN:bit風のオリジナルロボットを作ることはできると思いますが、それでは普通の電子工作で終わってしまいます。
PLEN:bitという「キャラクター」が大切だと考えています。その子を自分好みに育てていき、その「個性」というものを相対的に感じるためにも、兄弟たちが必要なのです。
もっとも可愛くした人、もっとも強そうにできた人など、共通素材(お題)があってこそ楽しめると考えます。
また、これはまだ分かりませんが、PLEN:bitのユーザー会(OFF会)が開催されると楽しいと思います。aiboやRoBoHoNに負けないくらい愛着をもって「私のPLEN:bitはこんなこともできるよになりました」と言えるように育てていきたいのです。
さいごに
みなさんにお願いです。この記事を読んで少しでも興味をもっていただけたならkickstarterをのぞいてみてください。
一時期 某界隈でミニ四駆の大人げない改造などが流行りましたが、それと同じようにPLEN:bitをお題にして一緒に盛り上がれれば嬉しいです。
この記事と、PLEN:bitを開発しているPLEN PROJECT COMPANY INC.とは直接関係していません。あくまでも私個人としてPLEN:bitを楽しみにしているということです。
タイトル部の写真はメディアキット内の写真とロゴを使わせていただきました。
クラウドファンディングに支援したときの記事はこちらです。(私の野望を書いています)
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