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記事一覧
令和6年読書の記録 土屋健『古生物出現!空想トラベルガイド』
今は化石でしか見ることのできない古生物が、もしも現代の日本に蘇ったとしたら、どこでどのように暮らしているだろうか? ナウマンゾウやカムイサウルスが街を闊歩し、翼竜が空を飛ぶ、そんな「もしもの世界」を旅してみよう。架空の旅のガイドブックを通して、北の古生物展誤記・北海道から、おなじみ恐竜王国・福井、さらには関東、中部、近畿まで、化石の発見が相次ぐ古生物天国・ニッポンの魅力を味わい尽くす。想像力をか
もっとみる令和6年読書の記録 アガサ・クリスティー『ポアロ登場』真崎義博訳
「おしゃれで、潔癖で、自負心が強く、小柄な体格で風変わりなベルギー人が、"灰色の脳細胞"を駆使して、次々と難事件を解決する…
いまや世界に知らぬ人のない名探偵エルキュール・ポアロが、よき相棒のヘイスティングズとともに14の謎に挑む!ミステリ史上屈指の名コンビが活躍する最初の短編集。新訳で登場」
↑文庫裏面の紹介文引用
アガサ・クリスティーの名探偵といえば、ミス・マープルとポアロらしい。ポア
令和6年読書の記録 笠井亮平『インドの食卓』
カレーを「スパイスを用いた煮込み料理」と定義すれば、そこには数え切れないほどたくさんのインド料理が含まれる。日本でイメージされる「カレー」とはかけ離れたものも少なくない-在インド日本大使館にも勤務した南アジア研究者がインド料理のステレオタイプを解き、その多様性を描き出す。インド料理店の定番「バターチキン」の意外な発祥、独自進化したインド中華料理、北東部の納豆まで。人口世界一となった「第三の大国」
もっとみる令和6年読書の記録 東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』
加賀恭一郎シリーズ6作め。東野圭吾の熱心なファンではない私は、最初に8作めの『新参者』を読み、その次に7作めの『赤い指』、そして今回、『嘘をもうひとつだけ』を読みました。普段は気持ち悪くてこういうことは絶対にしないのですが、知らなかったためにこんなことになってしまった。
3作も読んでおいて、加賀恭一郎の人物像についていまいち把握しておらず、とにかくめちゃくちゃ頭がキレることくらいしかわからな
令和6年読書の記録『地球にちりばめられて』
留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、大陸で生き抜くため、独自の言語(パンスカ)をつくり出した。テレビに出演したHirukoを観て、言語学を研究する青年クヌートは放送局に電話をかける。意気投合したふたりは、世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を探す旅に出る。※以上文庫裏表紙より
『地球にちりばめられて』は若者たちの言語をめぐる旅を描く三部作の一部めです。確かコロ
令和6年読書の記録『みんなで読む源氏物語』
NHKの大河ドラマ『光る君へ』がおもしろすぎて、録画したのを2回見てしまったわけなんですが、(2回目は登場人物の相関図を書きながらやったのでたぶん2時間くらいかかった)そうなってくると俄然、紫式部ならびに源氏物語、さらには平安時代について興味が湧いてくるもので。
ありがたいことに近頃は書店に行けば、関連書籍がずらり並んでおりますゆえ、そのなかからいちばん読みやすくて面白そうなやつを選んで購入。