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三種の神器を護る童女 元伊勢二二 神話は今も生きている ことの葉綴り三四八

紀元祭

こんにちは。建国記念日の祝日。いかがお過ごしですか? 今朝は、明治神宮へとお参りへ。そしてお仕事の後「ことの葉綴り」に向かいます。
明治神宮の鳥居と朝日を写したら、まるで菊のご紋のような朝日の光でした。↑の写真

辛酉年春正月、庚辰朔、天皇橿原神宮に即帝位。
かのととりのとしはるむつき、かのえたつついたちのひ、すめらみことかしはらのみやに、あまつひつろぎしろしめす。

神倭伊波禮毘古(かむやまといはれびこ)は、日向国(九州の宮崎県)から、大和へと長き辛い旅をされて、二月十一日、奈良県の「橿原神宮」に、お宮を建てられて、初代の天皇(すめらみこと)、神武天皇として即位された日です。
そこから数えて今年の令和三年で、二千六百八十一年となります。
毎年、「橿原神宮」さんでは「紀元祭」が執り行われます。
今年は、一般の方の参列はなく、ご神事がとり行われました。

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遥か古、神倭伊波禮毘古(かむやまといはれびこ)こと神武天皇さまが、日向の国から大和にのぼられて、即位されるまでの艱難辛苦の神話の物語はこちらです。よかったらご覧くださいね。

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「大物忌(おほものいみ)」の重要性

そして今日も、天照大御神さまが、伊勢の神宮にお祀りされるまでの「元伊勢」の物語。倭姫命(やまとひめのみこと)さま編です。

倭姫命(やまとひめのみこと)が、神のお告げにより出会った童女、大宇祢奈(おおうねな)は、「大物忌(おほものいみ)」という、祭祀において、とても重要な役職として、倭姫命さまにお仕えすることになりました。そして、この「大物忌(おほものいみ)」は、今にも続いていることを前回ご紹介しました。

どれほど、重要な役割か?

件(そ)の童女を大物忌(おほものいみ)と定め給ひて、天磐戸(あめのいはと)の鑰(かぎ)領かり賜りて

とあります。
大物忌(おほものいみ)と定めた童女に、「天岩戸」の鍵をお預けになり、さらに、御鏡と、御剣を護るようにと、お命じになりました……

って、すごくないですか?

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三種の神器を委ねられた童女

神代、高天原で、天照大御神さまが、「天石戸」にお隠れになり、
八百万の神々が、知恵を出しあい、御鏡「八咫鏡(やたのかがみ)」をおつくりになり、みんなで、お祭りをします。
八百万の神々のあまりにも楽しそうなご様子に、そう~っと「天石戸」から顔をのぞかせた天照大御神さまを、引っ張り出して、世に光が戻りました。


天照大御神さまがお隠れになっていた「天石戸」には、もうお入りにならぬようにかけた鍵
そして、お祭りにつかうためにつくられた御鏡「八咫鏡」は、
孫神の邇邇芸命(ににぎのみこと)さまが、地上へと天孫降臨するときに、天照大御神さまが、「これを私と思い祀りなさい」とお授けになったもの。
また御剣は、須佐之男命様が、出雲で「八俣の大蛇」退治をしたときに出てきた「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」で、姉の天照大御神さまに献上したものです。
まさに、皇位の御徴!!


これほど重要な「三種の神器」を、「大物忌(おほものいみ)」の大宇祢奈(おおうねな)に委ねたのです!!

この大役を賜った大宇祢奈(おおうねな)は、童女ながら、たいそうしっかりとしており、倭姫命さまに、神さまを尊びお祀りする「大物忌(おほものいみ)」としてのこころを、語っていきます。

次回は、大宇祢奈(おおうねな)の、その“素晴らしい”言葉を紹介させていただきますね。

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―次回へ


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