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倭姫命さま、五百野皇女のために「斎宮(多気宮)」を 元伊勢一四九 神話は今も生きている ことの葉綴り四八一

日本三大田植祭「御田植式」

こんにちは。六月二十四日は、日本三大田植祭のひとつ、伊勢の神宮の別宮「伊雑宮(いざわのみや)さまの「御田植式」でした。「磯部の御神田(おみた)」として、国の重要無形民俗文化財に指定されてます。
倭姫命さまが、伊勢の五十鈴の宮天照大御神さまをお祀り申し上げたあと、お供えするご馳走「御贄(みにえ)」をお探しに志摩国へとご巡幸なさったのが、「伊雑宮(いざわのみや)」さまのはじまりでしたね。
この「御田植式」今日のニュースでも取り上げられていたようです!


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六月二十五日は、山羊座満月・開・鬼の吉日

また、六月二十五日(金)は、夜明け前の三時四〇分、ちょうど山羊座の満月になりますね。
六曜では「友引」で、朝と夕が吉。昼が凶ですが、
十二直では、「」で、開き通じる日運を開くため、祭祀、建築、開店、移転、婚礼が吉日
二十八宿は、最強の「鬼(き)」で、いちばんの大吉日
明日の山羊座は、願いごと叶いやすそうですね。
みなさん、朝いちばんに、願いや希望を言葉にしてみてはいかがでしょう
そして、今日も倭姫命さまの物語に入ります。

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御杖代(みつえしろ)世代交代……次の世代へ。


天照大御神さまにお仕えする御杖代(みつえしと)として、半世紀以上、全身全霊でお仕えされてきた倭姫命さま。
吾、日足らずー
初代の御杖代(みつえしろ)の豊鋤入姫(とよすきいりひめのみこと)さまと、同じ言葉を仰られたのです。

私はこれまで、ただ奉斎の日を重ねて参りましたが、すでに齢を取ってしまい、皇太神(すめおほみかみ)さまにお仕え申し上げることができなくなりました

倭姫命さまは、ご神事を執りおこなう斎王(さいおう)のお役目を兄である景行天皇(けいこうてんのう)の皇女で、姪っ子である、五百野皇女(いおののひめみこ)へと受け継ぐことになり、ご準備をはじめられました。

即(すなはち)、春二月(きさらぎ)辛巳(かのとみ)朔(つきたち)甲申(きのえさる)、五百野皇女(いほののひめみこ)を遣わし、御杖代(みつえしろ)とて、多気宮(たけのみや)造奉りて、斎慎美(いつきつつしみ)待(はべ)らしめ給ひき。
伊勢斎宮群行(いせのさいぐうぐんかう)の始め、是也(これなり)。

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姪の五百野皇女のために「多気宮」を

景行天皇の御代二十年、春二月 辛巳(かのとに)がお朔日(ついたち)で、そこからかぞえて甲申(きのえさる)の日に、倭姫命(やまとひめのみこと)さまは、天照大御神さまの御杖代(みつえしろ)となられてお仕えする斎宮(いつきのみや)のお住まいとなる、多気宮(たけのみや)をお造りになられて、そのお宮に、五百野皇女(いおののひめみこ)である久須姫(くすひめ)と、そこでお仕えする十二司の係りのものらを、お遣わしになられました。


そして、倭姫命さまは、五百野皇女(いおののひめみこ)が、この斎宮(いつきのみや)で身を清められ、慎み、天照大御神さまにお仕えし、お祭りするようになさったのです。

伊勢の「斎宮(さいぐう)」へと、人々がお供をして出向く「斎宮群行(さいぐううんこう)」の、これがはじまりとなります。

では、倭姫命さまはどうなさったのでしょうね?
それは次回のお楽しみに! いつもありがとうございます。

明日の満月、鬼宿日、開、みんなで願い事、希望を言霊にしましょう!💛

<ことの葉綴り>ご案内
この「ことの葉綴り」全体の神話の物語のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編。
約、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編。
ときおり綴る「エッセイ」編。
それぞれに「マガジン」で分けています。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
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