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品太(ほむだ)天皇の子孫に白羽の矢が 神話は今も生きている ことの葉綴り八四三

仏滅だけど、一粒万倍日+建

おはようございます。夏至の昨夜、キャンドルの灯りで過ごしてみました。
梅雨で“重だる~”を感じる人も多いのでは? 私もそんなときは、少しでも体を横たえたり、早目に就寝を心がけています。でも、ダル~いですよね!
さて、六月二十二日(水)の暦。今日も、吉祥日の「一粒万倍日」です。ただ今日は、六曜が、勝負なしの「仏滅」なので、効果が薄まるとされますが……。でも十二直は、万物を建て生じる「たつ」で、神仏の祭祀、婚礼、棟上げ、開店開業、移転、旅行によしです。二十八宿は「しん」で、物品の仕入れ、取引の開始、設備の工事、お祝いごと、旅行に吉。と、ご神事やお参りにいい「神吉日かみよしにち」です。
週半ば、皆さん、今日もお元気でお過ごしください。

そして、早速、神話の物語に入ります。


武烈天皇の後継者は……

意祁おけ第二十四代、仁賢天皇)と袁祁をけ第二十三代、顕宗天皇)兄弟の数奇な運命とその御世が終わり、その後、意祁おけこと仁賢天皇さまの皇子小長谷若雀命をはつせのわかさざきのみことさまが、ご即位されて、第二十五代、武烈ぶれつ天皇さまとして、八年間天下を治められました。

武烈ぶれつ天皇さまには、日嗣の御子がいらっしゃいませんでした。

さて、どうするか?……
皆さん、きっと知恵をだしあわれたのでしょうね。


重臣大伴金村おおとものかなむら等の話し合い

天皇に仕える大連おおむらじ大伴金村おおとものかなむらら重臣たちで、朝廷の有力者らが、協議をおこないます。

そこで、品太ほむだの天皇の子孫に目を付けたのです。

品太ほむだの天皇って誰? と思いますよね?

こちらは、メッチャ有名です。
国中でお祀りされている、あの……あの……八幡大神さまといえば……。

そうです。応神おうじん天皇さまです。

応神天皇さまの物語も、とてもおもしろいので、ぜひ、まだの方はご覧になってくださいね。

って、応神天皇さまの母、神功じんぐう皇后さま。
父は、仲哀ちゅうあい天皇さまで……その父は、悲劇の英雄、倭建命さまとつながっています。


品太ほむだの天皇の子孫に白羽の矢が……

大連おおむらじ大伴金村おおとものかなむららは、第十五代、応神おうじん天皇さまの五世の孫で、丹波の国にいる倭彦王やまとひこおおきみを推挙します。
そして、「皇位継承を」とお迎えにいくのですが、この倭彦王やまとひこおおきみは、その多くの兵士に驚き「私を討ちにきた!」と、勘違いして恐れおののき、なんと、行方をくらまされたそうです。

あら、あら~ですね。
大失敗!

これは大連おおむらじ大伴金村おおとものかなむらら重臣も、驚いたことでしょう!
けれど、皇位を継承はなしとげねばなりませぬ!
と、次に、白羽の矢を立てたのが近淡海国ちかつおうみのくにの豪族、彦主人王ひこうしのおおきみの子、袁本杼命をほどののみことでした。

袁本杼命をほどののみことは、父が亡くなり、近淡海国ちかつおうみのくにから母の故郷の越前で育ち、当時、越前を統治されていました。

さて、この説得、うまくいくでしょうか?

2022年6月21日 夏至 昇る朝日

―次回へ

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