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天照大御神様「五十鈴宮」伊勢の神宮に!! 元伊勢一〇八 神話は今も生きている ことの葉綴り四三八

五十鈴宮(いすずのみや)

垂仁天皇二十六年丁巳(ひのとみ)冬十月甲子(きのえね)、
天照太神を度遇(わたらひ)の五十鈴の河上に遷し奉(まつる)

垂仁天皇の御代、二十六年丁巳(ひのとみ)の十月、甲子(きのえね)の日、倭姫命さまは、天照大御神さまを、いよいよ伊勢の国の度会(わたらい)の五十鈴川の川上へとお遷し申し上げました。

とうとうです。
とうとう……。

こちらが、こちらが、伊勢国「五十鈴宮(いすずのみや)」
そうです。
伊勢の神宮です!!!!
今から二千年以上も昔、お二人の皇女により、天照大御神さまは、伊勢の神宮の「皇大神宮」にお鎮まりになられたのです。
内宮」と、私たちは呼んでいたりしますね。

ようやくです。
本当にようやく……。
ここまで綴っていて、なんか私が感激しております(涙)

第十代崇神天皇の御代に、それまで宮中でお祀りされていた皇祖神の天照大御神さまを、永久にお祀りするところを求めて託された、皇女の豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまが、皇太神(すめおほみかみ)さまの御こころのままにお仕えする御杖代(みつえしろ)となられて、ご巡幸が始まりました。

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「元伊勢」の長き道のり

豊鋤入姫命さまが巡られたのは、
大和国「笠縫邑(かさぬいのむら)」…(比定地他も以下同)檜原神社
丹波国「吉佐宮(よさのみや)」… 籠(この)神社
大和国「伊豆加志本宮(いつかしもとのみや)」…與喜天満(よきてんま)神社
木乃国(紀ノ国)「奈久佐濱宮(なぐさのはまのみや)」…日前(ひのくま)神宮・国懸(くにかかす)神宮
吉備国「名方濱宮(なかたのはまのみや)…伊勢神社

そして、大和国に戻られて、「御室嶺上宮(みむろのみねのかみのみや)で、第十一代、垂仁天皇の皇女、倭姫命(やまとひめのみこと)に、後を引き継ぎます。…大神神社(おおみわじんじゃ)「高宮神社」

それまでの物語はこちらに。


二代目の御杖代(みつえしろ)となられた倭姫命さまは、五柱の重臣たちと共に、天照大御神さまのご神勅を受けて、ご巡幸を続けられました。

大和国「宇多秋宮(うたのあきのみや)」…(比定地以下同)阿紀神社
 この御巡幸の途中で出会ったのが、のちに「大物忌(おおものいみ)」として天照大御神さまに仕えることになる、童女の大宇祢奈(おおうねな)でした。

大和国「佐佐波多宮(さあはたのみや)」…篠畑神社
伊賀国「市守宮(いちもりのっみや)」…宇流冨志禰(うるふしね)神社
伊賀国「穴穂宮(あなほのみや)」…神戸(かんべ)神社
伊賀国「敢都美恵宮(あえつみえのみや)」…都美恵(つみえ)神社
淡海(近江)国「甲可日雲(こうかひくもの)宮」…垂水頓宮跡
淡海(近江)国「坂田宮(さかたのみや)」…坂田神明宮
美濃国「伊久良河宮(いくらかわのみや)」…天神神社
尾張国「中嶋宮」…酒見神社

倭姫命さまが伊勢に入られるまでの物語はこちらです。

伊勢国「桑名野代宮(くわなののしろのみや)…野志里(のしり)神社
 伊勢の国に入られたこのとき、伊勢の国の国造(こうそう)で、倭姫命さまにお仕えし、後に大幡主命(おおはたぬしのみこと)と祀られる、大若子命(おほわくごのみこと)と出会います。


鈴鹿国「奈具波志忍山宮(なぐわしのおしやまのみや)」…布気皇館太(ふけこうたつだい)神社
伊勢国「藤方片樋宮(ふじかたのかたひのみや)」…加良比乃(からひの)神社
伊勢国「飯野高宮」…神山神社
伊勢国「佐々牟江宮(ささむえのみや)」…竹佐々夫江(たけささぶえ)神社
伊勢国「伊蘇宮(いそのみや)」…磯神社

伊勢に入られてからのご巡幸の物語その1もこちらに新たにまとめました。


 ここから伊勢を流れる宮川の上流へと進まれます。
伊勢国「瀧原宮(たきはらのみや)」…滝原宮

 宮川の上流では、倭姫命さまは、宮処を見つけることができずにご苦労なさいます。
 このとき、大若子命(おほわくごのみこと)が、五十鈴川の河上に「吉き宮処がございます」と、朗報をもたらしました。
 そして五十鈴川へと御船で進んでいかれました。


伊勢国「矢田宮(やたのみや)」…矢田宮跡
伊勢国「家田田上宮(いえたのたかみのみや)」…神宮神田
伊勢国「奈尾之根宮(なおしねのみや)」…津長神社

このとき、猿田彦命(さるたひこのみこと)の末裔の大田命(おおたのみこと)と出会い、倭姫命さまを、五十鈴川の川上の、照り輝く霊妙な特別な宮処の候補地へと、ご案内申し上げました。

それが、伊勢国「五十鈴宮(いすずのみや)」
伊勢の神宮「皇大神宮」(内宮)です!!!

倭姫命さまが伊勢国の中でご巡幸された物語2もまとめてみました。


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日本人の魂の源郷 伊勢の神宮

二年年以上も前、天照大御神さまが伊勢の神宮にお祀りされるまでの「元伊勢」の物語。
豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまと、倭姫命(やまとひめのみこと)さまのおかげで、私たちは、現代、伊勢の神宮に参拝できるのです。

「日本人の魂の源郷」「心の故郷」と呼ばれるのも、わかりますね。
今年のGWは、例年より、伊勢の神宮参拝者が20倍にもなったそうです。
不安を抱えストレスがたまる暮らしの中で、人々はやはり「神さま」を、天照大御神様をお参りしたい気持ちが強くなるのですね。私が暮らす地域は、緊急事態宣言が出ているので、遠出はできませんが、あ~早く、天照大御神さまに、倭姫命さまに、豊鋤入姫命さまに、大若子命(大幡主命)さまに、大宇祢奈ちゃんこと(篠畑姫神さま)に、名もなきけれど尊い神さまにもお参りしたい……
「元伊勢」の物語で、出会った神々に、ご挨拶しに、お参りに行きたいです!!! あ~本当に早く行きたい!!!(^^)


おはようございます。今日はご挨拶が後になりました。
そして、倭姫命さまの物語は、まだまだ続きます。
どうぞ、宜しくお願い致します。
感謝をこめて。
いつも、“旅”をご一緒していただき、本当にありがとうございます
皆様、今日も佳日でありますように!!
※これまでの神代~16の神話の物語(1~438回まで)のまとめも更新しました。お好きな神様の物語をご覧になってくださいね。

マガジン16に増えちゃいました(^^)


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―次回へ
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