新嘗祭!+父から応援歌 応神天皇十四 神話は今も生きている ことの葉綴り六三三
神話にも登場する、今日は「新嘗祭」!
おはようございます。小雪を迎え、天気も崩れて寒くなりましたね。
皆さん、お元気でお過ごしですか? いつも「ことの葉綴り」をご覧いただいて、本当にありがとうございます!!
嬉しいお知らせを頂きました!皆さんのおかげです。感謝です!
感謝といえば十一月二十三日は、「勤労感謝の日」の祝日で知られますが、
前回の、神話の物語にも出てきましたが、「新嘗祭」
皇居をはじめ、伊勢の神宮や、全国の神社で、神さまに新穀をお供えして感謝する「新嘗祭」が執り行われます!
詳しくは、昨年の「新嘗祭」をご覧くださいね。
今夜から明日の朝にかけて、宮中三殿の「神嘉殿(しんかでん)」において、天皇陛下自らが、皇祖神の天照大御神さまはじめ、神々にお供えをされて、共に食される尊いご神事が、今、このときにも、奉仕されていることを、思い出してみてください。
ちょうど今、綴っている神話の物語に、前回でてきた「新嘗祭」。今、この時代にも実際に執りおこなわれている!……神話って本当に生きているのですね!!
暦は……六曜は「仏滅」で、勝負なしの日。
十二直は、万物を建て生じる日の「建」で、物事をスタートするのに佳き日、神仏の祭祀、お参り、婚姻、開店開業、引っ越し、旅行、棟上げ、衣服の着始めも吉!
二十八宿は「尾」で、婚礼、開店開業、建築、設備の工事、引っ越し、薬の飲み始めに吉。
今日は、全国の神社で「新嘗祭」が執り行われます。
ぜひ、お休みの方は、お参りにおでかけはいかがでしょう?
<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
最新のマガジンをつくりました!
神話19 成務天皇・仲哀天皇と神功皇后
<応神天皇さまの物語>
第十五代応神天皇さまの皇子大雀命さまは、天皇の妃となる髪長比売に恋をしてしまい、歴代の天皇に仕える重臣の建内宿禰に、「私の妃にとお願いしてほしい」と、嘆願します。
生真面目で優しい息子の真剣な願いに、父である応神天皇さまは、その願いを受け入れ、宮中でもっとも大切なご神事「新嘗祭」を終えた祝宴の席で、息子の大雀命に、髪長比売さまを譲られたのです。
父から、若者たちへの応援歌
応神天皇さまは、さらに祝宴の席で、息子大雀命さまとその妃となった髪長比売さまにむけて、御歌を詠まれ、祝福されました。
さて、どんな御歌でしょうか? みていきましょう。
いざ子ども
野蒜摘みに 蒜摘みに
我が行く道の 香はし
花橘は 上枝は 鳥居枯らし
下枝は 人取り枯らし
三つ栗の 中つ枝の ほつもり
赤ら嬢子を いざさらば 良らしな
さあ、若きお前たちよ、皆のものよ
野蒜(ユリ科の野草)を摘みに行こう!
蒜を摘みに、私たちがいく道筋には、よい香りのする
花橘があるだろう。
けれど、香しい花橘の、上の方の枝は、鳥が止まって花を枯らしてしまっている。
下の枝は、人が花を手折り取って枯らしてしまっている。
中ほどの枝だけには、花橘の蕾が残っている、
この蕾のように、頬をほんのり紅顔に染めているつややかな乙女を、
さあ、自分の妻とするのが、よろしいよ!
おお~父親からの、可愛い我が子と美しい乙女へ、結婚を祝う御歌ですよね~。
これが、今から約千八百~千七百年前の、「新嘗祭」の翌日の祝宴でのことなのです!!
度量がとても広く、優しい父、に思えますよね~……でも、応神天皇さま、実はこの歌には、続きがあるのです……それもちょっとおもしろいです。それは、また次回!
今夜は「新嘗祭」が厳かに執り行われている……そう、心のどこかに留めて過ごす夜はいかがでしょう。いつも、ありがとうございます。
―次回へ
#みんなでつくる秋アルバム
#私の作品紹介
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?