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神々と光の大団円。童女、大宇祢奈もご祭神に!元伊勢一六七 神話は今も生きている ことの葉綴り四九九

一粒万倍日+神吉日、満+危、友引

おはようございます。七月も半ばになりました。
暑くなりましたね。皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
さて、七月十二日は、朝と夕方が吉の「友引
そして吉日、「一粒万倍日」と「神吉日」
十二直は、すべてが満たされる「(みつ)」。
二十八宿は、修理や工事にいい「」。登山や高所は注意を。
今日も、「ことの葉綴り」訪れてくださった皆さんが、佳日でありますように!!

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誓約(うけい)で出会った童女

今日も倭姫命(やまとひめのみこと)さまの物語に入ります。
第十代崇神(すじん)天皇の皇女、豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまから、天照大御神さまの御杖代(みつえしろ)を受け継がれたのが、第十一代垂仁(すいにん)天皇の皇女、倭姫命(やまとひめのみこと)さまでした。
そして、皇祖神の天照大御神さまが、永久にお鎮まりになられる宮処を求めて、各地をご巡幸されました。

ご巡幸の旅のはじまりで、大和国の宇多(うた、宇陀)で、倭姫命さまが、どの方角へ旅を進めばよいか、天照大御神さまの御こころをきくために、「誓約(うけい)」をしたときのことでした。

天照大御神さまの御こころの証である、童の大宇祢奈(おおうねな)と出会われたのです。
この大宇祢奈(おおうねな)は、神さまにお仕えする「大物忌(おおものいみ)」として、倭姫命さまのご巡幸の旅に、はじまりから、ずっとずっとご一緒されていきました。

この「元伊勢」物語にも二十八回も登場しています。
ご巡幸の旅の“MVP”といった大若子命(おおわかごのみこと)さ真より多いです!! 
元伊勢」物語、二人の皇女で、天照大御神さまの御杖代(みつえしろ)、「斎王(さいおう)」の豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまと倭姫命(やまとひめのみこと)さまが、ヒロインだとすれば、大宇祢奈(おおうねな)さんにも、MVPを贈りたいですね。

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大物忌、大宇祢な(おおうねな)の貢献

そして、伊勢の神宮に天照大御神さまがお祀りされるようになってからも、神宮の大きなお祀りでは、この「大物忌」が、ご正殿の床下で、「心御柱(しんのみはしら)」前で、天照大御神さまにお食事を捧げたり、斎王(初代が、豊鋤入比売命(とよすきいりひめのみこと)、そして倭姫命(やまとひめのみこと)に代わって、大きな玉串(大玉串)を立てるなど、祭祀において、重要な役割を果たしていったのです。


宇多の大采祢奈命(うだのおほうねなのみこと)祖父(おほぢ)天見通命(あめのみとほぢのみこと)の社を定む。
田辺(たのへ)氏の神社、是也。
惣(す)べて、此の御宇(みよ)に、摂(ふさ)社(やしろ)四十四前(よそぢあまりよまへ)を崇(あが)め祭る。


ここでは、この宇多の大宇祢奈(おおうねな)の祖父、天見通命(あめのみとおしのみこと)を祀る神社をお定めになりましたとあります。
それが「田乃家神社(たのいえじんじゃ)」(内宮、皇大神宮摂社)さまです。
ご祭神は、大神御滄川神(おおかみのみさむかわのかみ)で、大宇祢奈(おおうねな)の祖父の天見通命(あめのみとおしのみこと)の後裔で、伊勢の内宮、皇大神宮(こうたいじんぐう)に代々仕えた荒木田氏(あらきだうじ)の氏神さまなのです。

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神宮創始に貢献した神々が摂社に!

そして、この時代伊勢の神宮の「摂の社」(摂社せっしゃ)四十四社をすべてお定めになり、その神々を尊び敬い奉りました……と続きます。

大物忌となられた大宇祢奈さんは、ご自身の地元の大和国の宇多(現在の奈良県宇陀市)の「篠畑(ささはた)神社」さんに、篠畑姫神(ささはたのひめのかみ)さまとして称えられてご祭神として、現在もお祀りされているのです。

倭姫命さまが、全身全霊をこめて歩まれた「ご巡幸」の同伴者、貢献された神々のみなさまも、天照大御神さまのお近くに摂社の神さまとしてお祀りされている。

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光の大団円、神宮百二十五社の輝き

天照大御神さま、豊受大御神さまの周りにも、登場されたご縁のある尽力された神々が、みなその功績をたたえられてお祝いされてお祀りされていっていく様子は、なんだか光と愛と歓びの大団円を迎えたように感じます。

伊勢の神宮、百二十五社を合わせて「神宮」という。
その”理由”を、ちょっと体感した気がしませんか?

同時に、倭姫命さまの物語も、終幕に近づいてきました!

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下記は伊勢神宮の宇治橋に昇る朝日の短い動画です。よろしければご覧くださいね。


―次回へ
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