容姿端麗の髪長比売 応神天皇十一 神話は今も生きている ことの葉綴り六三〇
満月の月食
おはようございます。昨夜の月食の満月、ご覧になれましたか?
私は車内からオレンジ色の月が欠けていくのを目にできました。
さて十一月二十日(土)の暦は、六曜は「先勝」で、午前が吉。急用にいい日で、先んじることで幸を勝ち取る日。
十二直は「納」で、物事を納め入れる日。商品の買い物、五穀の取り入れ、新築に吉の土曜日。
二十八宿は「氐」の婚礼、開店、新しいことをするのに吉。
そして吉日の、天が人を母のように慈しむ「母倉日」で、特に婚礼にいい日、建築ごとにもいい日と、ご神事、お参り、ご先祖をお祀りするのにいい「神吉日」で、ダブルの吉日です。
やるべきことは午前中に片付けちゃうのもいいかもですね。
楽しい週末をお過ごしくださいね。
<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
最新のマガジンをつくりました!
神話19 成務天皇・仲哀天皇と神功皇后
<応神天皇さまの物語>
第十五代応神天皇さまには、皇位を継承する候補に、三柱の皇子がおりました。
この中で、「皇位を譲る」という詔を出されたのは、寵愛する妃矢河枝比売さまとの間に生まれた、いちばんの年下の皇子、宇遲能和紀郎子さまでした。
母の違う兄たち、その一柱、大山守命さまには、海、山、山を守る人々をつかさどり政を行うことを。
もう一柱の大雀命さまには、天皇の統べる国の政を補佐する任にあたりなさいと、命を出されたのでした。
日向国の髪長比売を迎えに
前回は、一目惚れをして恋に墜ちた矢河枝比売さまについて詠まれた恋の御歌をご紹介しました。
さて、神話の物語……次は何が飛び出すでしょうか?
応神天皇さまの物語、見ていきますね。
次の見出し、「髪長比売」とあります。
応神天皇さま、妃も、御子も多かったですよね~。
これも、恋の物語のようですよ。
応神天皇さまは、日向国(宮崎県)の諸方の君の娘、髪長比売が、とても見目麗しい乙女であるという噂を聞かれました。
そして、「ぜひ、妃として自らの側近くに仕えさせたい」と、召し出されたのです。
はるばる日向国(宮崎県)から、髪長比売は、船に乗り大和国へとやってくることになりました。
その船は、難波津(大阪湾)の港に到着します。
応神天皇さまの皇子である、大雀命さまが、この髪長比売さまを、難波津の港まで、お迎えにいくことになりました。
港に停泊する船から、容姿端麗な髪長比売さまが、降りてきます。
迎えに出た皇子の大雀命さまに、恭しく礼をされて、面をあげられた瞬間です。
なんと、美しく端正な乙女なのだろう……。
皇子の大雀命さまは、この髪長比売さまに心を奪われてしまったのです。
ええ?! それは、父上のお妃になる比賣です。
景行天皇の御代にも、皇子が、父である天皇の妃候補を、横取りされて、悲劇にもなりました。
大雀命さま、大丈夫でしょうか?
―次回へ
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