海の神の采配で…天之日矛 応神天皇さま二八 神話は今も生きている ことの葉綴り六五二
人の想いは、不滅の絆
おはようございます。早速ですが、十二月十二日(日)の暦から。
六曜は「先勝」で、午前中が吉。急用があれば朝のうちにかたづけると吉です。十二直は、物事を突破する「破」、人を説得するにもいい日です。
二十八宿は、治療始めや祭祀、お参りにいい「星」。
そしてご神事やお参り、ご先祖供養やお墓参りによい吉日の「神吉日」です。
昨日、『鬼滅の刃 原画展』行って参りました。絵や文もそうですが、やはり込められた想いって感じますよね。
「原画」の一作品、一作品、着物の柄、表情、技……どれも魂が籠っていて、登場人物たちが脈動しているようでした。
物語のはじまり「煌」~不滅への旅立ち。「絆」兄と妹、仲間たちとの絆。「鬼」~人の果て、悲しみの果て。「陰」無限城。「光」~不滅~。
「柱」~絶対なるその呼吸~。「刻」~千年の夜明け~。「継」~幾星霜を超えて~。のブースに分かれていて、「人の想いは、不滅の絆」がテーマの物語を、追体験しているようで、感動しました。
観終わったあと時計を見ると、2時間も経っていました(苦笑)
師走の週末、楽しいひと時でした。ありがたいですね。
妻を追いかけて海を渡り
さて、神話の挿話の物語に入ります。
煌めく赤い玉から姿を替えた美しい女性と結婚した、新羅の国王の王子、天之日矛ですが、結婚生活が続くうちに、横柄な態度で妻をののしるようになっていました。
見目麗しい妻は、王子と別れて、先祖のいる大和へと戻ることを決意し、秘かに小舟を用意して、王子のもとから逃げ出してきます。
そして、海を渡り、瀬戸内海から難波津へと至りました。
この妻は、阿加流比賣神として、祖の国で、機織りや、裁縫、焼き物、楽器などを女性たちに教えて、新たな人生を切り開いたそうです。
「姫嶋神社」のご祭神として崇敬されています。
一方、妻が自分の元から逃げ去ったことを知った夫の天之日矛は、急ぎ、妻を追いかけてきました。
舟に乗り海を越えてきました。
失ってから、その存在の大きさを知ることってありますよね。
もしくは、夫としてのメンツ?! どちらでしょう。
でも、海を渡り会いに来ているのですものね。そこは、気持ちがあると思いたいところですね(^^)……。
天之日矛の舟も瀬戸内海に入り、妻のいる難波を目指します。
海の神の采配で
徐々に難波へ近づいていきます。
ところが、大阪湾のあたりでしょうか。
もうすぐ難波津というときです。海の神が、天之日矛の舟を津に入ることを遮って塞いでしまったのです。
波が立ち、逆風が吹いて、どうしても、舟が前へと進むことができません。
何度、試しても、舟は難波へと近づけませんでした。
天之日矛は、どうしようもなく舟を引き返すことにしました。
そして、多遅摩国(但馬。現在の兵庫県)の港に入り、そこに上陸をしたのです。
そして、その地に天之日矛は留まることになったのです。
夫婦は結局、再会は叶いませんでした。
そして、天之日矛には、新たな出会いがあったようです。
それはまた次回に!
―次回へ
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