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倭建命様が御旗を立てた御所ケ崎 其の二七 神話は今も生きている ことの葉綴り五五二

九月三日「クエン酸の日」

こんにちは。秋雨前線で、十月なみの肌寒さが続きますね。
真夏の疲れも出やすい時期ですが、皆さん、お元気でしょうか? いつも「ことの葉綴り」を、ご覧いただき、本当にありがとうございます!
九月三日は、「クエン酸の日」なんですって。
「すっ、酸っぱ~い」と感じる梅干しや、レモン、お酢に含まれるクエン酸には、疲労物質の乳酸を分解するデトックス効果が!
今日は、梅干し、食べようっと(^^)。皆さんも、“酸っぱい”クエン酸で疲労回復とデトックスいかがでしょう?

明日九月四日(土)の暦は、六曜は「仏滅」。十二直は「(き)」で物事を危惧する日。何事も控えめが吉。
二十八宿は「(じょ)」で、稽古始めや発表会、種まきに吉。そして、ご神事の吉日「神吉日」です。

さて早速、倭建命(やまとたけるのみこと)さまの神話の物語に入ります。

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<ことの葉綴り>ご案内

この「ことの葉綴り」全体の神話の物語のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編。
約、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編。
ときおり綴る「エッセイ」編。
それぞれに「マガジン」で分けています。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

最新のマガジンは、天照大御神さまが伊勢の神宮にお鎮まりになられるまでの「元伊勢」物語 神話13~17です。

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<倭建命様の物語。これまでのあらすじ>

熊曾建兄弟(くまそたける)討伐を果たした、景行天皇の皇子、倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、またすぐさま、東の国の荒ぶる神の討伐へ発たれます。
焼津」(静岡県)で、罠に嵌められ絶体絶命の窮地に陥りますが、
叔母の倭姫命(やまとひめのみこと)さまから賜った、皇統を受け継ぐ「草薙剱(くさなぎのつるぎ)」と「御袋」の「火打石」を使い、難を逃れ一命をとりとめたのでした。
そして、浦賀水道の走水(神奈川)までくると、ここに、仮の御所「御座所」をおくりにになり、家臣たちと、愛する弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)さまとお過ごしになり、房総半島の上総国まで海を渡るための船の準備を進められました。

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朝廷の御旗を立てた仮御所

倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、父である景行天皇の高騰を受け継ぐ太子(ひつぎのみこ)です。
そして天皇の勅命を受けて東征に向かわれています。
倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、浦賀水道の走水の小さなに、仮の“御所”「御座所」をおつくりになると、そこには朝廷の御旗もお立てになりました。

この“御所”には、村人たちもよく訪れて、討伐の旅の準備の手助けをしたりと、倭建命(やまとたけるのみこと)さまや弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)さまたちと、親しくなっていきました。

いよいよ、海を渡り討伐するための御船や、船旅の準備が整いました。

走水村人たちは、出立される倭建命(やまとたけるのみこと)さまたちとの別れを惜しんでいます。
わずかな期間ではありますが、倭建命(やまとたけるのみこと)さまと弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)さまは、村人たちにとても慕われて敬われていたのです。

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冠を記念に授けて

別れを惜しみ泣きながらも、討伐へと送り出そうとする村人たちのその姿に、愛おしさとありがたさを感じられたのでしょうか。
倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、「たいそう世話になった。これを記念にするがよい」と、自らの冠をお授けになったといいます。

そして、弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)さまの手を取りながら、御船へと乗り込まれました。
村人が手を振り見送る姿に、甲板に立たれて微笑みながら、倭建命(やまとたけるのみこと)さま一行の船が、浦賀湾から出港していったのでした。

倭建命(やまとたけるのみこと)さまが、岬に「御所(御座所)」をおつくりなり、御旗を立てられたことから、この岬は、「御所ケ崎」「旗山崎」と呼ばれるようになったそうですよ。

今も残る地名は、神話が“生きている”ことを教えてくれますね。

さあ、房総半島の上総国へと出港された倭建命(やまとたけるのみこと)さま、どうなるでしょうか……。
そして、神話の物語を綴っていると、“脳内巡礼旅”は続いていますが、やはり神話の由来となったところへ、一度は行ってみたいです!

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―次回へ
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