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美夜受比賣様とご結婚 倭建命様三八 神話は今も生きている ことの葉綴り五六六

日本武尊さまのお社にお参り

おはようございます。朝と昼の気温差で体調崩していませんか?
雲間が晴れたので、久しぶりにお参りした,「新宿十二社熊野神社」さんの摂社の「大鳥神社」さんにも手を合わせてきました。ご祭神は、まさに日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)さま。
“ご挨拶”しているようで、とっても嬉しくなりました(^^)
午後の陽ざしに、境内の緑も色鮮やかで美しかったです。

九月十七日(金)の暦は、六曜は、「赤口(しゃっこう)」でお昼前後、正午が吉。十二直は「(あやぶ)」で、物事を危惧する日。控えめが吉。
二十八宿は、いちばんの大吉日の「鬼(き)」、そして、天が母のように慈しむ「母倉日」です。

翌、九月十八日(土)は、とっても財運・金運に縁起のよいとされる「己巳の日(つちのとみのひ)」!(次回も忘れずに書きますね)
週末で、風も気になりますが、氏神さまへのお参りいかがでしょう?

さて、今日も神話の物語に入ります。宜しくお願い致します。

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<ことの葉綴り>ご案内

「ことの葉綴り」全体のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編と、約二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編、そして「エッセイ」編と、「マガジン」に分かれています。
下記トップページから物語別、神様べつに「マガジン」が選べます。神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

最新マガジンは、天照大御神さまが伊勢の神宮にお鎮まりになられるまでの「元伊勢」物語 神話13~17です。

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<倭建命様の物語。これまでのあらすじ>

倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、熊曾建兄弟(くまそたける)を討伐後、東国の荒ぶる神の討伐へ出立されました。
焼津で野火に襲われますが、機転を効かし「草薙剱(くさなぎのつるぎ)」と「御袋」の火打石で、窮地を脱します。
相模の海では、海神の怒りで遭難しそうになりますが、后の弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)さまが、自ら海の神の“人身御供”となり入水されて、命を救われました。
そして、東の荒ぶる神たちを平定し、大和への帰路へ着かれる途中、契りを交わす約束をしていた、尾張の美夜受比賣(みやずひめ)さまの元をお訪ねになられました。

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美夜受比賣さまの“お月さま”

ひさたかの 天の香具山 利鎌(とかま)に さ渡る鵠(くび)
弱細(ひはぼそ) 手弱(たわや) 腕(がひな)を
枕(ま)かむとは 我はすれど さ寝むとは 我は思へど
汝が著(け)せる 襲(おすひ)の裾に 月立ちにけり

再会を果たした美夜受比賣(みやずひめ)さまに、お酌をしてもらいながら、倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、比賣(ひめ)の美しい衣の裾に、”あるもの”を見つけてしまいます。

大和の天の香具山(あめのかぐやま)の空を渡っていく白鳥よ。
この白鳥の頸(くび)のように、白く細くなよやかなあなたの膝を枕に、添い寝をして、あなたと交わりたいと思っていたけれど……。
あなたの衣の裾には、“月”が出てしまっていることよ。

皆さん、おわかりになりましたか?
倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、美夜受比賣(みやずひめ)さまが、“月のもの”(月経)が来てしまっていることに、気づかれた、というわけですね。

また倭建命(やまとたけるのみこと)さまの物語には、御歌が多く出てきますよね。現代の私たちは、なんでも直接的に言葉にしてしまいますが、古来から伝わる歌や、短歌、俳句での表現って、情緒に溢れ、深い知恵も感じて文学的でもありますね。

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倭建命さま、祝 ご結婚!

この御歌に、美夜受比賣(みやずひめ)さまも歌でお応えになられます。

高光(たかひか)る 日の御子 やすみしし 我が大君
あらたまの 年が來經(きふ)れば あらたまの 
月は來經往(きへゆ)く 諾(うべ)な諾(うべ)な
君待ち難(がた)に 我が著(け)せる
襲(おすひ)の裾に 月立たなむよ

太陽のように光輝く皇子、我が大君よ。
新たな年が訪れて過ぎていけば、新たな月もまた来ては過ぎていきます。
どれほど、どれほど、ほんに、ほんに、我が大君のお帰りを、どんなにかお待ち申しあげていたことでしょう。
お約束のときから待ちわびておりましたのですから、
私の衣の裾に、“月が昇って”しまったのです

契りを交わす約束をした皇子を慕い待ちわびる“おんなこころ”に溢れていますよね。こんなこと言われたら、心鷲づかみにされちゃいますね(^^)

ギューって抱きしめたくなりますよね~。

こうして、倭建命(やまとたけるのみこと)さまは、美夜受比賣(みやずひめ)さまと、結ばれたのでした。

ここまで倭建命(やまとたけるのみこと)さまの物語を綴っていて、ずっと父に疎まれて苦悩していたり、戦いに明け暮れていたり、故郷を離れて、ずいぶんと過酷な旅の連続でした。
愛する弟橘比賣命(おとたちばなひめのみこと)さまとの、悲しい突然の別れもありました。

どうか、どうかお幸せであってほしい! と、願わずにはいられませんね。
ではまた次回。
宜しくお願い致します。

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―次回へ
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