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言霊の力「忌詞」を定められた倭姫命様 伊勢一四三 神話は今も生きている ことの葉綴り四七五

こんにちは。梅雨の晴れ間、空の雲が美しい金曜日。
皆さん、いかがお過ごしですか?

私は今日も、「ことの葉綴り」のひとときが持てました!ラッキーです。昨日今日と、どうなることやら、なんて思ってました(^^)
さっそく今日も倭姫命さまの物語に入ります。
ショートバージョンになりますが、宜しくお願いいたします。

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<ことの葉綴り>ご案内

これまでの、「ことの葉綴り」の神話の物語のご紹介です。
神さまも“失敗して成長した”と、“神話は今も生きている”を感じる魅力的な神様の物語と、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの物語「神話の物語」(『古事記』『元伊勢』の物語)。そして「エッセイ」と、マガジンを分けてあります。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

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倭姫命さま定めた「忌詞」とは?

天照大御神さまのを伊勢の五十鈴の宮にお祀り申し上げた倭姫命さま。皇太神(すめおほみかみ)さまにお供えするお食事「御饌(みけ)」もお定めになり、また真名鶴との出会いから、天照大御神さまに奉る「懸税(かけちから)」もお定めになりました。

そして……次にお定めになられたものとは……

亦、種種(くさぐさ)の事定給ふ。
内七言(うちのななこと)、仏中子、経を染め紙と称(い)ひ、塔(たふ)を阿良々伎(あららき=蘭)と称(い)ひ、寺を瓦葺き(かわらふき)と称(い)ひ、僧(そう)を、髪長(かみなが)と称(い)ひ、尼を女髪長と称(い)ひ、長斎(とき)を片膳(かたそな)へと称(い)ふ。

また倭姫命(やまとひめのみこと)さまは、いろいろな事柄をお定めになっていきました。
内の七言(うちのななこと)といいますのは、
のことを、中子(なかこ)と言い、
お経を、染め紙(そめかみ)と言い、
を、阿良良岐(あららき)と言い、
を、瓦葺(かわらふ)きと言い、
を、髪長(かみなが)と言い、
を、女髪長(めかみなか)と言い、
を、片膳(かたしき)と言う。

これらは、「忌詞(いみことば)」とよばれます。
そうです、倭姫命さまが定められたのは「忌み詞」。これは、宮中や神社などのご神事にさいして、不吉な意味に通じることから、忌み嫌う、いわゆる使うのを避ける言葉のことです。
神道において、もっとも大切なことは「清浄」です。
ご神事の特定の期間と場所で、そのご神事が、清浄の状態を保ち執り行われるために、言葉を言い換えて特別に用いられたのです。
中でも、死や仏事に関する語になります。

この「内七言(うちのななこと)」は、見るとご覧のとおり、仏教関係の言葉の言い換えになりますよね。

常に神さまを第一にと、清浄にと、ご神事を奉仕するものも、潔斎し心身も、そして言霊も、浄らかであることが大切にされていたのですね。

でも、言葉の言い換えというのも「一つの智恵」のようですね。

次回この続きをもう少し!
ではでは、再び仕事に出かけて参ります(^^)

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―次回へ
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