万物のいのちを司る特別な「別天つ神」に問う「誓約」元伊勢一三〇 神話は今も生きている ことの葉綴り四六一
話題とフォト、ありがとうございます
雨降りの金曜日。風も強いですが、皆さまお元気ですか?
片腕子さんが、ご自身の記事で「ことの葉綴り」をご紹介くださいました。ありがとうございます。
また先日、一度「みんなのフォト」登録したところ、写真を使っていただきました。ありがとうございます。
さて、今日も神話の物語に入ります。
<ことの葉綴り>ご案内
神さまも“失敗して成長した”と、“神話は今も生きている”を感じる魅力的な神様の物語と、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの物語「神話の物語」(『古事記』『元伊勢』の物語)。そして「エッセイ」と、マガジンを分けてあります。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。
神さまも、神さまのご神意を伺う「誓約(うけひ)」
倭姫命さまは、皇祖神の天照大御神さまを、伊勢の五十鈴の宮にお祀り申しあげられた後も、天照大御神さまに奉る「御贄(みにえ)」を探し求めておられました。
前回は、天照大御神さまと、弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)さまの「誓約(うけひ)」について、ご紹介しました。
ちなみに、このときの「誓約(うけひ)」で天照大御神さまも、五柱の神さまをお生みになられています。
そして、天孫降臨された天照大御神さまの「孫神」邇邇芸命(ににぎのみこと)さまの父、天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)も、この「誓約(うけひ)」により誕生した神さまなのです。
ほかにも、神話には、自分の心の清らかさ、潔白を証明するために、何かをして、その結果により神さまのご神意を確かめる「誓約(うけひ)」が、出てくるのです。
木花佐久夜毘賣(このはなさくやひめ)さまも!
天照大御神さまの孫神の邇邇芸命(ににぎのみこと)さまの物語にも出てきます。
妻となられた木花佐久夜毘賣(このはなさくやひめ)さまは、一夜の契りで、身ごもられます。
けれども、夫である邇邇芸命(ににぎのみこと)さまに信じてもらえずにショックを受けられます。
そして、木花佐久夜毘賣(このはなさくやひめ)は「この子が、天津神のあなたの皇子であれば、無事に生まれてくるでしょう!」と、「誓約(うけひ)」をされて、その後、火をつけられた産屋に入っていかれて、出産なさったのです!!
さらに、初代の神武天皇となられた神倭伊波禮毘古(かむやまといわれびこ)さまも、倭姫命さまの父の垂仁天皇さまの物語にも「誓約(うけひ)」が出てくるのですよ。(下線をクリックすると、その物語にとびます)
いのちの大元の神・天御中主神様と「産霊」神
この「神さまが、ご神意をうかがう神さま」って、どんな神さまでしょう?
天照大御神さまの父母神の伊邪那岐・伊邪那美(いなざぎ・いざなみ)さまも、ご相談をされた、「別天つ神(ことあまつかみ)」さまかしらと、思っています。
では、の「別天つ神(ことあまつかみ)」さまとはなんでしょう?
それは『古事記』の神話のはじまり……に戻ります。
この宇宙の天と地は、まだ分かれておりません。
やがて、天と地、海と空とが分かれると、
天界の高天原(たかまがはら)の真ん中に立ち現われたのが、
宇宙の中心の主宰神である「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」さまでした。
その次に、森羅万象の万物の誕生や生成の「産霊(むすひ)」の力を司る
「高御産巣日神(たかみむすひのかみ)」さまと、
「神産巣日神(かみむすひのかみ)」さまが、立ち現われます。
この三柱の神さまは、万物をつくりだすはじめの神さまで
「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼ばれます。
「いのち」の大元の神さまです!
ちょっとおもしろくないですか?
と、ここまででも長くなってしましました。
「いのち」の大元の神さま、そして「別天つ神(ことあまつかみ)」さまについて、次回にさらに続けます。どうかお付き合いくださいませ!
―次回へ
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