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八十神が憧れた姫 応神天皇さま三〇 神話は今も生きている ことの葉綴り六五四
ふたご座流星群+義士祭
おはようございます。十二月十四日は、時代劇好きな方はご存じの「忠臣蔵」討ち入りの日ですね。ゆかりのある寺院や神社で「義士祭」が、おこなわれます。
東京の泉岳寺には、討ち入りを果たしたのち、切腹した後、埋葬された赤穂の義士の墓地や、「赤穂義士記念館」があります。
また忠臣蔵のふるさとで、大石内蔵助をはじめ義士や浅野城主をお祀りする赤穂(兵庫県)の「赤穂大石神社」さんでも、毎年、十二月十四日は、「義士祭」が執り行わています。
今年は規模を縮小して「義士祭」がとりおこなわれるようです。
そして十二月十四日(火)の暦は、六曜が、午後が吉で、万事平静をこころがけるといい「先負」、十二直は、物事が成就する「成」新たなことをスタートするのにいい。種まき、開店・開業、旅行、移転、婚礼に吉。
二十八宿は「翼」で、植木の植え替え、耕作はじめ。種まき、旅行に吉。そして、ご神事やお参りによい「神吉日」と、天が母のように慈しんでくれる「母倉日」のダブルの吉日です。
また、昨夜から今夜遅くにかけて、「ふたご座流星群」が見ごろ!
お月さまもどんどん大きくなる十三夜!ぜひ夜空を見上げたいですね~(^^)
また嬉しいお知らせ頂戴しました。
皆さん、いつも本当にありがとうございます!!
「秋山の下氷壮夫と春山の霞壮夫」のお話
さて、神話の物語に入ります。
章としては、第15代応神天皇さまなのですが、その最後に、挿話が二つあります。
その一つが、前回までご紹介した「天之日矛」でした。
天之日矛さまが持ってきた「八種の宝」は、伊豆志八前大神として、天之日矛さまとともに、「出石神社」さまのご祭神となられました。
もう一つの「秋山の下氷壮夫と春山の霞壮夫」のお話も、そこに関係するようです。
さて、どんなお話でしょうか?
伊豆志八前大神の美しい娘神
天之日矛さまが持ってきた「八種の宝」の神様伊豆志八前大神。
この神さまには、とても美しい娘がおりました。
名前を伊豆志袁登賣神といいました。
八十神(多くの男神たち)は、この|伊豆志袁登賣神《いずしをとめのかみ》を、我が妻にしたいと求婚していましたが、どの神も、この比賣神の心を動かすものはおりませんでした。
そして、ここに、二柱の兄妹神がおりました。
兄は、秋山の下氷壮夫
弟は、春山の霞壮夫と、いいました。
姫神を巡る兄と弟の賭け
名前の漢字のごとく、秋山は、秋になり山が紅葉に紅葉する様。また氷がついていますね。壮夫とは、立派な男性という意味があるようです。
春山は、春の山の若々しい様で、霞の字でなんだか対照的な兄と弟ですね!
あるとき、兄の秋山の下氷壮夫が、弟の春山の霞壮夫に
「おい、弟よ。私は、あの噂にきく、美女の伊豆志袁登賣神に求婚したけれど、すぐに断られてしまったよ~。あ~あ~。お前は、それでもあの乙女を妻にしたいと思うのか? きっと誰がいっても無理だな~」
残念そうにそういいました。
すると弟の春山の霞壮夫は、兄に「いえ、大丈夫です。私は大丈夫ですよ」と、あっさり答えるではありませんか。
それに驚いた兄は、
「お前はのんきというか……どれだけ無理な事かがわかってないんだな」
「ええ、それでも求婚したいです」
「頑固な奴だな。絶対に無理だよ。でも、でもだ、もし、万が一、お前があの乙女を妻に娶ることができたなら、このいちばん上等な上下の衣服を脱いで譲ってやろう。そして、お前の背の丈の甕につめた美酒を醸し、山河の産物のご馳走を取り揃えてやるぞ!
いいか、賭けをしよう!!」
「ほんとうですか? 兄上?」
「ああ、もちろんだ。まあ結果はみえているが……せいぜい頑張ればいいさ」と、豪快にあざけるように笑ったのです。
弟の春山の霞壮夫は、兄との約束を、母に話しました。
息子の話を聞いた、兄弟の母は……どうしたでしょう?続きは次回へ。
―次回へ
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