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倭姫命様 三種の神器「草薙剣」を日本武尊様に! 元伊勢一五三神話は今も生きている ことの葉綴り四八五

日本武尊(やまとたけるのみこと倭建命)の悲しみ

こんばんは。19時を過ぎてもまだ夕刻です。日が長くなりましたね。
朝からのお仕事を終えて、「ことの葉綴り」のひと時です。
今夜noteを開いたら、嬉しいお知らせを頂きました。感謝です。ありがとうございます。

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そして、さっそく、倭姫命さまの物語に入ります。

天照大御神さまがご鎮座する伊勢の神宮に、お参りをした日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)さまは、伯母である倭姫命さまに、東の国へと旅立つご挨拶をされました。
実は、東の国の荒ぶる神の征伐を命じられましたが、日本武尊さまには、側近のものたちだけで、兵士たちを与えられたわけではありませんでした。

古事記』の神話によりますと、倭建命(やまとたけるのみこと、日本武命)さまは、「父上(景行天皇)は、私が亡くなればいいとお思いなのだろうか」……そう嘆き悲しみ泣いていた、とあります。

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倭姫命さま草薙剣(くさなぎのつるぎ)をお授けに

と、是(ここ)に於きて、倭姫命、草薙剣(くさなぎのつるぎ)取り、日本武尊(やまとたけるのみこと)に授(さづ)けて宣りたまはく、
「慎(つつしみ)て、莫怠(なおこたり)そ。」と。

すると、伯母である倭姫命(やまとひめのみこと)さまは、このとき草薙剣(くさなぎのつるぎ)を手に取り、日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)さまにお与えになり、こう述べられました。

「よいですか、気持ちを引き締めて。決した油断してはなりませぬよ」と……。
なんと、草薙剣(くさなぎのつるぎ)をお授けになったのです!!神話の神代の物語から何度も登場している草薙剣(くさなぎのつるぎ)です!!

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須佐之男命さまの「八俣の大蛇退治」

覚えていらっしゃいますか?
天上界の天照大御神さまが統べる高天原で大暴れをされて、地上へと追放された弟神の須佐之男命(すさのおのみこと)さま。
出雲の国の肥の川の上流で出会った櫛名田比賣(くしなだひめ)さまを助けて、八俣の大蛇(おろち)退治をされます。
その大蛇(おろち)の尾から出てきたのが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)です。
須佐之男命(すさのおのみこと)さまは、この天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を、高天原の姉神、天照大御神さまに、献上なさいました。


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天照大御神さまの孫神、邇邇芸命の「天孫降臨」

そして、天照大御神さまが、孫神の邇邇芸命(ににぎのみこと)さまが地上へと天孫降臨されるときに、「八咫の鏡」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」とともに「三種の神器」の一つとして、お授けになられたものです。

そして第十代、崇神(すじん)天皇の御代まで、宮中でお祀りされていた天照大御神さまが、永久にお鎮まりになる宮処を探すご巡幸のときに、宮中からこの「三種の神器」も天照大御神さまとご一緒に、旅立たれて、豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さま、そして倭姫命さまへと、継承されていたのです。

その「三種の神器」の一つの尊い「剣」を、倭姫命さまは、父に愛されていないことに憂い悲しむ甥っ子の日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)さまに、お与えになったのです!!!

『古事記』によりますと、倭姫命(やまとひめのみこと)さまは、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」と、剣を入れている袋もお授けになり、こう伝えていたのです。

もし。なにか火急のことがおきたなら、この袋の口をほどいて開けるのですよ、いいですね

甥っ子である日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)さまを、皇祖神の天照大御神さまが、「きっとあなたをお守りしてくださる」と、伝えたかったのかもしれませんね。
倭姫命さまは、甥っ子が「どうか無事であるように」と祈られたでしょうね。

では、また明日! 今夜は早く休みます(^^)
みなさん、おやすみなさい。

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