『自己紹介』の授業
先月末(2023年度最後の授業)、各々の振り返りをしつつ、この時期必須の自己紹介について対話した。
①自己紹介の目的
子どもたちが自己紹介をする目的は、
「仲良くなるため」
じゃあどうやって仲良くなったのかを聞くと、
「自然と」
「いつの間にか、話したり、遊んでた」
そのときの自己紹介について聞くと、
「してない」
「え?自己紹介っていらなくね?」
「そういえば、いどん(俺)も初めて話したとき、ちゃんと自己紹介してないよね?」
バレたw
「自己紹介があろうがなかろうが、仲良くなれる」ということがわかったので、このクラスでは、
「自己紹介はいらないかもしれない」
「自己紹介は対して重要じゃない」
という結論に至った。
俺は自己紹介に苦手意識があったのだけど、
自己紹介なんて気軽でいいし、しなくたっていいんだから、何の問題もなくなったよ。子どもたち、ありがとう!
めでたし。めでたし。
②自己紹介で伝えること
とはいえ、お互いに知ることで仲良くなりやすい情報はあるよねと。
対話の結果、例えば、以下の3点を気軽に伝えたらいいのではないかとなった。
【1】(呼んでほしい)なまえ
理由:自分を認識してもらうため。名前を呼んでもらうため。
仲良くなる上で、名前を呼びあえるって重要だ。
【2】好き
理由:自分を知ってもらうため。共通関心の仲間を集めるため。
※得意は時に嫌われることがあるので、はじめての場では好きくらいがいい。その後、得意を発揮して自慢したらいい。
ここで重要に思うのは、子どもたちにとって『自分を知ってもらう≒好きを知ってもらう』
つまり、子どもたちにとって『好きという感情』は、≒『自分』といってもいいほど大切だということ。
【3】苦手
理由:親近感がわく。安心して相手もさらけだせる。知ってもらうことでそのことに寛容になってもらえる。
※苦手な虫をもたれて追いかけられる可能性はある。
苦手を苦手って言うことが、同じくその苦手を苦手って苦しんでいる人を救うことにもなるかもしれない。苦手って開き直ろうって話ではなく、等身大の自分をうけとめてからはじまるって話。
③ゐどむ(いどん)の自己紹介
子どもたちに倣って、俺も気軽に自己紹介。
【1】(呼んでほしい)なまえ
ゐどむ(いどん)です。名前の由来はこちら。
【2】好き
中邑賢隆さん、東京大学先端科学技術研究センター 個別最適な学び寄付研究部門『LEARN』プロジェクトが好きなので、4月からこのチームに加わりました。
既存システムや枠、目的にすらとらわれずに、ひとりひとりに寄り添い、わくわくする活動から、自律を支援するありかたに共感しています。
同様の理由から、『アリストテレスの窓』にも引き続き関わっていきます。
【3】苦手
自分の気持ちに嘘をつくことが苦手です。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、POISONかもしれません。
反町隆史とは違い背が低いため、高いところには手が届きません。
だから、縦社会とか縦長の棚とか、縦は苦手です。
フラットでありたいです。
いどん(呼び捨て)、タメグチ歓迎です。
④note自己紹介
ところで、今回、対話した自己紹介はあくまで子どもたちの体験ベース。
学校や習い事など安全であるべき場所で、同じ時間を長く一緒に過ごす場合の話。
だから、自己紹介せずとも名前と顔は一致していくし、そのうち一緒に何かをする機会が発生し自然と友だちになり、遊んでいるうちに友だちの友だちも友だちになっていったりする。
しかし、場所や属性によってはそうはいかない。そもそも自己紹介の目的も状況も変わるので、当然に自己紹介の方法や内容も変わる。
ああ、この戦略的に使い分ける感じが嫌なのだった・・・
また苦手に戻ってしまいそうなので、今回はここまでにしておこう。
必要があればそのうち考えるに違いない。考えないとしたら、俺にとって自己紹介はやっぱり重要じゃないのだろう。
このnoteは、「実践と学びから、書きたいときに書きたいことを書くnote」
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