マガジンのカバー画像

小説・自由詩・ショートショート

19
運営しているクリエイター

#自由詩

夜中の日記にもならないメモ

ひとりごとが増えた

話す相手がいれば良かったけれど

あんまりブツブツ言う訳にもいかないので

代わりにキーボードを叩いている

文章の中で会話をする

書き手は私、読み手も私

孤独のコミュニケーション

特筆するような1日だった訳でもないけれど

昨日とは別の1日だったはずだ

でも振り返らなければ

有ったのか無かったのか定かでない曖昧な存在になる

そうして永遠に消え去ってしまう

せめ

もっとみる

放浪 〜風船のような生き方に憧れる文鳥〜

風船のようで、渡鳥のような存在。

繋ぎ止めてくれないと、どこかへ飛んでいってしまう。

飛んで行くことが悪いことでもなく、

この場に居続けることが良いこととも限らない。

カゴの中の鳥が、飛ぶことを忘れてしまうように。

自分で餌を取る本能を忘れてしまうように。

けれど

遠くまで飛び過ぎてしまうと、きっと家には戻れない

帰る場所を残しておいてくれ、なんて言うのは甘えかもしれない

行った

もっとみる

【自由詩】  道  (238字)

草原の真っ只中に、

身体一つでぽいっと放り出されて、

「はい、進んでください!」と言われたら、

私は途方に暮れるだろう。

どっちに行ったら良いのか分からない。

立ち止まり、空を見上げて、

地面に寝転んで、お昼寝を始めるかもしれない。

思い立って進んだ途端に、

「あ、そっちじゃないです」

と言われたら、ちょっと怒っちゃうかもしれない。

その草原に、一本の道があったのなら、

それ

もっとみる

豚平焼き。

社食に豚平焼きが出た。

何気なく頼んだ。

食べた。

ふと思う。

何故に豚平焼き?を社食で出す?

学校じゃないんだから、そこまで栄養素のこと考えてないだろう。

たぶん食材の仕入れの方を考えているはず。

同じ食材でレパートリー増やす的な主婦思考。

だとしても、生姜焼きじゃなくて、

豚平焼き…。

そんなに豚平焼きを食べたいスタッフがいたのだろうか?

あるいは、最近豚平焼き食べてない

もっとみる