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毒親とは?普通の家庭にも潜む毒親

相談員です。こんにちは。

相談員はいろいろなシーンでどうしようもない「毒親」をたくさん見てきました。その影響を受けた子どもたちの姿は本当に胸が痛くなる。その影響は大人になっても消えることはありません。
つい最近も毒親に育てられたルーツを持つ方のケースを支援者の方から相談されました。ここには書けませんが、もうね、親が気狂い。なるべくしてその方の人生はおかしくなったと思います。生育歴は本当に大事です。

先日書いた記事。二度と会いたくないけれどこの彼女も被害者以外のなんでもない。
ドラマみたいな恋をしたらドロドロになったよ→大人になって気づいた元カノの毒親という存在|メンヘラ専門相談員(コンビです)|note

親ガチャなんて言葉も生まれてますが、どうしてこんな親(毒親)の元に生まれてしまったのか?悩む人は少なくないと思います。

毒親とは

心理学では「Negative Parenting=ネガティブ・ペアレンティング」という言葉があり、子どもに悪影響を与える子育てのことを指し、それには以下のようなものがあります。
虐待、ネグレクト
過保護、カーリングペアレント
毒親、モンスターペアレント、ヘリコプターペアレント
どれも親子のバランスが崩れているために、子どもの現在と未来に悪影響を及ぼす傾向が高いとされます。

「毒親」というものに明確な定義はありませんが、一般的には、子どもを支配したり、傷つけたりして、子どもにとって「毒」になる親のこと。

All About 暮らし:毒親とは?特徴・チェックリスト!あなたは毒親になってない?

メンヘラと同じですが明確な定義はありません。定義できないのは子どもにとって「毒」のパターンが違うからです。親の数だけ毒もある。親の性格、バックボーンによってちょっとずつ違うからです。上記の説明の様に「ネグレクト」とか「過干渉」ざっくりとした枠組みは存在します。
相談員は生活保護家庭の支援もしてきました。明らかに課題のある家庭の親が毒親になるのか?というとそういう訳でもありません。

ごく普通の家庭にも潜む毒親~スポーツ選手の例~

はっきり言って有名スポーツ選手の親も毒親紙一重ですよ。成功したから美談になっているけれど、卓球の女子のあの選手やあの選手とか・・・卓球台から顔が出るか出ないかぐらいの幼い時から、朝から晩まで卓球をして・・・。本人の意思なんか関係ない、と言うよりも本人の意思を持つ前から親が指導しているから、刷り込みとでも言うんでしょうか。

こんな記事を紹介します

 父親は「プロを目指さないならやる意味がない。親が高い金を出している意味がない」と言って、息子を追い詰めた。
(中略)
公式戦に出られないと「来週でやめろ」と怒り出す。息子はサッカーのときも、家でも、ほとんど笑わなくなった。

「試合に出られないならやめろ!」スポーツ界でも“毒親”たちの“虐待”が…重圧で「眠れない」と泣く子どもも
Number Web

実は、こうした幼児期からの早期英才教育は最近になって、その弊害が指摘されはじめている。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏の著書『追いつめる親』(毎日新聞出版)では「あなたのため」という大義名分のもとに親が子におこなう行き過ぎた「しつけ」や「教育」が「教育虐待」となり、結果的に子どもの精神を蝕んでいる現状が明らかにされている。
(中略)
ピアノは夕飯前に毎日約2時間。間違えると罵倒された(略)。勉強は夕食後、毎日4時間。夕食を食べ終わると1分も休まずに勉強を始めなければならなかった。〉
しかも中学になると英検や漢字検定の勉強をさせられ、体調に異変をきたしていく。体の震えやめまいなど自律神経失調症の症状も出たが、しかし母親の対応は驚くべきものだった。
〈不調を訴えると、母親は病院に連れて行くどころか、『あんたはその程度の人間だったのね。これだけやってあげているのに、残念よ』と吐き捨てた。〉
(中略)
「私はまるで母親の所有物でした。自分の人生ではなく、母親の人生をいきてきました」

伊藤美誠、白井健三、池江璃花子…五輪選手の親はみんな“毒親”なのか? 感動物語の裏で虐待スレスレの英才教育  LITERA

子どもは親の所有物ではない、「別人格」ということ

僕が支援者になったときに今でも交流がある大先輩から言われました

「親は子どもを育てないといけないが、子どもは別人格なんだよ」
子どもには子どもの意思があり、思いがあり、考えがあり、興味がある。
それを親が止めることはできないし、否定することはできない。

親が
「自分が苦労したから子どもには苦労させたくない」
と言って教育熱心になったり、
スポーツ選手とかの親は元競技者だったりするから
「自分の夢を子どもに託す」(美談風)
みたいなことを聞くけれど、とんだ間違えだ。「あんたの夢はあんたの夢だよ」とツッコみたい。あなたの夢は夢で終わった。子どもは子ども自身の夢を描くんだよ。
逆のパターンもありますね。親自身ができたから自分の子どももできるだろう。これもタチが悪い。子どもには子どもの個性がある。

他にも塾講師時代に偏差値が全然足りない、20ぐらい開きがあるのに
「この学校に入れてくれ」
「この学校を受けさせます」
とか言う親もいました。その子ども本人が自分の実力を一番わかっているよ。親がこんなこと言っているときの心境ときたらどうよ。

ざっくりですが普通の家庭に潜む事例を紹介しました。
何度も言いますが子どもは「別人格」です。

こんな感じでなに不自由もないいわゆる普通の家庭で育ってきたけれど認知が歪んでいたり、自己肯定感が低い人はお話聞きますよ。




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