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【心理療法の疑問】心理療法で過去を書き換えるというと、少し怖く感じます。

「心のストレッチルーム」前田泰章です。

今回は、相談者さんからのご質問「心理療法で過去を書き換えるというと、少し怖く感じます」に回答いたします。

まずはじめにお伝えしておきます。
過去を書き換えるといっても、記憶を消すわけではありませんのでご安心ください。

タイムマシーンでもあれば記憶を消すことは可能かもしれませんが、それはSFやドラえもんの世界ですよね。過去の出来事に対する「捉え方」「考え方」を変えていくという意味での「過去の書き換え」です。

ではなぜ、過去を書き換える必要があるのでしょうか?

仏教の教えに「因果倶時(いんがぐじ)」という言葉があります。「現在の自分は過去の積み重ねの中にあり、将来の自分がどのようになるかと考えるのなら、1日1日の積み重ねの中に将来の自分がある」という考え方です。

僕はこの考え方を、ドトールコーヒーの創業者「鳥羽博道さん」の自叙伝の中で知りました。

創業当初、会社経営がうまくいかなかったときがあったそうですが、そんなときに鳥羽さんは、「潰れる、潰れると思うから心が委縮して思い切った仕事ができない。明日潰れてもいいと思えば、何でもないじゃないか。今日1日体の続く限り全力で働こう!」と自分で自分を励ましていたそうです。

つまり、「上手くいかなかった過去を否定して、1日1日を大事に積み重ねていけば未来は開ける」という考えでもありますね。

あれだけすごい人でも、そんな時期があったのかと思うと、僕も勇気をもらいました。

この「因果倶時(いんがぐじ)」の考え方を心理療法に活かせないだろうかと考え、編み出したのが、過去の書き換えです。

人は、「過去→現在→未来」という順番で生きています。

過去の延長線上で今があり、それは、過去に囚われて今があるとも言い換えられます。つまり、過去につらかった記憶がたくさんあり過ぎると、過去に囚われて今があるので、現在もつらいと感じてしまうのです。

しかし、人がつらいと感じ続けるのは、今がつらいわけではなく、未来もつらい ”かも” しれないという予感(予期不安)を感じてしまうためです。

ということは、過去の「つらい」感覚を弱めることができれば、今の「つらい」感覚も軽減されて、未来のつらい ”かも” しれないという予感(予期不安)を弱めることができるのではないだろうか?と僕は考えました。

そして、心理療法の1つであるNLP(神経言語プログラミング)の一部の手法と、「因果倶時(いんがぐじ)」を融合させて、【過去の書き換え】を完成させました。

繰り返しになりますが、過去を書き換えるといっても、記憶を消すわけではありませんのでご安心くださいね。
(前田泰章)

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