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徒然

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#深頚部膿瘍

感動のゼリー

感動のゼリー

去年も書いてますが、今日1月10日は手術後初めて食べ物を口にできた日です。
あの日から2年になります。

半月以上も水すら飲めなかったあの頃。
早く水を飲みたい、食事ができるようになりたいと願っていました。

手術した病院での嚥下訓練で時間がかかりそうと診断され、諸々あり主治医から転院の話。
ちょうど姉が面会に来ていたので、すぐに転院の手続きをお願いしました。

すぐに話がまとまり、診断を出して下

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ある日病は突然に〜食事開始

転院してすぐに連休だったため、連休明けの様子で食事開始が決定。

まずは食事の様子をSTさんも見たいからということで、翌日の昼から始まることになりました。

食事と言ってもすべてゼリー状にしたものです。

そしてワンパック200kcalあるというプリンというかババロアのような甘い高栄養のもの。

STさんだけでなく看護主任さんもくると事前にきて伝えてくれました。

そこに私につくことになった看護実

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ある日病は突然に〜連休明け

手術した病院から転院したのが金曜日。

翌日から3連休だったので、火曜日に嚥下訓練がありました。

転院した日に三口ほど食べさせてもらったゼリーを渡され、自分のペースで食べてみて下さいと言われちょっと焦る私。

どれくらいの量を取ればいいんだろうと、その時の自分の適量がイマイチわからなかったんです。

とりあえず少なめにすくって口の中ですりつぶすようにして飲み込みました。

ゆっくりゆっくり味わい

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ある日病は突然に〜飲める幸せ

転院したとたん、トントン拍子に進む嚥下訓練。

転院翌日の朝の診察で、水とお茶なら自由に飲んでいいと言われました。

もし声が出たら、えぇっ⁉️と叫んでいたかもしれません。

展開の早さにビックリでした。

でも待ちに待った許可❗

はやる気持ちを抑え病室に戻り、早速コップに水をついで飲みました。

ただ、むせたら飲むのやめてねと言われたのでほんのちょっと口に含みゆっくりゆっくり。

何せ一人で水

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ある日病は突然に〜嚥下リハビリ

ある日病は突然に〜嚥下リハビリ

手術のため気管切開し、しばらく鼻から直接胃に栄養を入れていました。

普通に口で飲食をするには、やはりリハビリが必要でした。

そのリハビリが始まったのは手術の日から数えてちょうど3週間目。

3週間ぶりに水を飲むことができました。

どれほどの感動だろうか、と思っていたんですが、実際にはむせないようにと緊張して感動するどころではなかったです。

ちょっともったいない気持ちに、あとからなりました(

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ある日病は突然に〜リハビリ

手術をし動けるようになったのがクリスマス後。

もう年末になってしまったので、理学療法士の方が来てのリハビリはあまりできませんでした。

最初のリハビリの時のことは昨日の記事で少しふれましたが、他にも座って足を動かしたりしました。

そちらの方は特に問題なく動かせました。

でも立った時は、本当に力が入らなかったんですよねぇ(笑)

そして2度目は若いイケメンの方が来られました。

足のマッサージ

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ある日病は突然に〜衰え

去年の12月18日に手術をし、まずはICUへ。

ドクターに声をかけられて、無事手術が終わったのを知りました。

でもすぐにまた眠ってしまい、ICUでのことは全く記憶にありません。

次に記憶があるのはやはりドクターに起こされて、ICUからひとつ上の病棟へ移動することを教えられた時でした。

そこで少しずつ意識がはっきりしてきました。

点滴から入れていた栄養を、経鼻経管という鼻からいれたチューブ

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ある日病は突然に〜ストレス

気管切開してカニューレを装着。

そうすることで声が出なくなりました。

喉に穴があいてる状態だから、当然ですよね。

声が出せるものもありますが、当分の間は声の出せないものをつけていました。

入院中よく言われたのが、この声が出ないことについてでした。

ストレスでしょう、と言われましたが、私はあまり気にしていなかったです。

声帯は何もしてないので、いずれ声が出るということは理解はしてました。

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ある日病は突然に〜術後の苦しみ

私が罹患した深頚部膿瘍は、首の奥に膿がたまります。

それを取り除くために、気管切開が必要。

この気管切開で気道を確保することができないとかなり危険らしいです。

私は辛うじて気道確保ができていたのが良かったらしく、あとでドクターに良かったですねと言われました。

微かにでも声が出せる状態だったのは良かったようです。

そして気管切開したあとはカニューレというものを取り付け、呼吸ができるようにさ

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ある日病は突然に〜手術へ

診断された深頚部膿瘍という聞きなれない病名。

菌などの感染により、首の奥に膿が溜まってしまう病気です。

その膿が気道を圧迫していました。

だからその時の私はほとんど声が出ず、辛うじて話せる状態でした。

前日の夜偶然鏡を見た時、首はパンパンに腫れて顎との境目がわからなくなってる状態。

ちょうど観ていたTVのMCのマツコさんみたいだと思いました。

お話を聞いた時、だからこんな状態になってる

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ある日病は突然に〜増す痛み

ある日病は突然に〜増す痛み

喉が痛くなった時、最初は風邪の引きはじめみたいな感じでした。

はじめのうちはさほど痛くはなかったんです。

でも薬を飲んでも良くなる気配がない…。

それでも何か飲んだり食べたりできていました、

しかし、だんだんだんだんと痛さは増す…。

翌日の日曜日には、もう水どころか自分の唾さえ痛くて仕方ありませんでした。

そんな私に、姉はプリンやゼリーを買ってきてくれました。

飲み込む度に走る激痛に

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ある日病は突然に

ある日病は突然に

昨年の今日12月18日、手術をしました。

今頃は手術台の上でした。

6時間ほどの手術だったようです。

始まりは喉の痛みでした。

扁桃腺が弱いので風邪をひくのは大抵喉から。

だから、風邪をひいたんだろうと思いました。

しかしいつもなら効く薬がいっこうに効かず、痛みは増すばかり。

それでも風邪だと思っていたから、救急に行こうという姉に大丈夫と言ってしまいました。

喉が痛くなったのが土曜

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