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ある日病は突然に〜嚥下リハビリ

手術のため気管切開し、しばらく鼻から直接胃に栄養を入れていました。

普通に口で飲食をするには、やはりリハビリが必要でした。

そのリハビリが始まったのは手術の日から数えてちょうど3週間目。

3週間ぶりに水を飲むことができました。

どれほどの感動だろうか、と思っていたんですが、実際にはむせないようにと緊張して感動するどころではなかったです。

ちょっともったいない気持ちに、あとからなりました(笑)

足腰同様、すっかり弱っている力に呆然。

今ならもう軽く飲めるスプーン一杯の水が一度の飲み込みで飲みきれないんです。

本当に、筋肉って簡単に落ちちゃいますね。

そして水が喉の穴からもれているとのことで、初期段階のリハビリから始めると言われました。

一体いつになったら私は自由に飲んだり食べたりできるんだろうとガッカリ。

これはリハビリに時間を有するだろうということで、最初に診断を出した病院への転院を勧められました。

展開が早く、3日後に決定。

その転院の日、思いがけないことがありました。

緊張からか微熱があり、転院手続きのあと診察していただけたんです。

診察室に行くと時間とれたからと、リハビリを診て下さる言語聴覚士(ST)の方もいました。

せっかく同席してくれてるんだから嚥下の状態もみてみましょうとドクター。

水を飲むだけかと思ったら、ゼリーを食べることに。

喉にカメラを入れてからSTさんが少しゼリーを口に入れてくれました。

24日ぶりの食べ物❗

ブドウゼリーの甘さが口いっぱいに広がった時、とっても嬉しかったです‼️

あの感動は忘れられません。

さらにあとふた口も食べられたんです。

幸せでした。

結果、誤嚥してないし水も普通に飲めてるから、連休明けにもう一度食べてみて問題なければ食事始めましょうとなりました。

急展開に驚きつつも嬉しくてしかたありませんでした。

それが、去年の今日1月10日。

きっとこの日のことは忘れないでしょう。


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