ある日病は突然に〜飲める幸せ
転院したとたん、トントン拍子に進む嚥下訓練。
転院翌日の朝の診察で、水とお茶なら自由に飲んでいいと言われました。
もし声が出たら、えぇっ⁉️と叫んでいたかもしれません。
展開の早さにビックリでした。
でも待ちに待った許可❗
はやる気持ちを抑え病室に戻り、早速コップに水をついで飲みました。
ただ、むせたら飲むのやめてねと言われたのでほんのちょっと口に含みゆっくりゆっくり。
何せ一人で水を飲むのは入院してからは初めてだし、ひどくむせてしまったらまた自由には飲めなくなるかもしれない。
そんなことを思ったので、慎重に飲みました。
その時の日記を見ると、〈幸せ〉の文字。
リハビリで飲んだ水とは訳が違いましたから。
自由に水が飲めること。
そんな当たり前のことがどれほど幸せか。
今でも時々水を飲んでいる時にこの時のことを思い出し、幸せだと感じます。
喉にチューブが入っていて水を飲むとこすれ、ふた口目はむせそうになりました。
だから初日はせいぜい200mlも飲めたかどうか。
もっと飲めるかと思ったけど、なかなか飲めないものです。
それでも、この日も最高に嬉しい一日でした。
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