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鏡の中のワタシの友達 2
前回の話鏡の中のワタシの友達
鏡の世界ワタシはかれんの手を引いてこっちの世界に連れてきた。
かれんはすごく不思議そうに、そして、これまで見てきた星々よりもキラキラした目でワタシの部屋見ていた。
「カレン、この世界って鏡の中なのに、なんで全部あべこべじゃないの?中に入ったらそのままあべこべになるんじゃないの?」
『逆だったらあなた達、文字も読みにくいし大変だからじゃない?』
かれんが何を聞
リクエスト小説 鏡の中のワタシの友達 1
ワタシが、もう1人の私を認識したのは、物心ついた時。
お母さんはそれよりも前から、もう1人の私のことを、ワタシが気になっていたことを知っていた。
今日もワタシは私に挨拶をした。
「おはようかれん。今日も元気?」
目の前の私はニコニコして何も返さない。
返ってこないんだって気づいたのは小学校に入ってからだった。
なんで返事をしてくれないの?とお母さんに聞いたら答えてくれた。
「カレン。鏡