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自己紹介⑧NPO法人で働いていた時の話(前編)大きな失敗、大きな後悔。私は大人になれていなかった。

私のnoteを見てくださりありがとうございます。
木塚めぐると申します。
今回は、NPO法人で働いていた頃を振り返ります。
この記事の、2015/12→2017/3に該当します。
ぜひこちらもご覧ください。


市役所を退職した後、たまたまNPO法人の求人を発見し、
「行政で働いた経験を活かせるかもしれない」と思い面接を受け、内定をいただき入職することになりました。
入職したNPO法人は、大まかにいうと、「ボランティア活動を行なっている個人や団体を支援するセンターを運営する法人」であり、センターを運営する理事側の人間と、センターで働く現場側の人間の二つから成り立っていました。
私はセンターで働く現場の人間として、個人や団体の相談に乗ったり話を聞いたり、個人や団体に会議室や器具の貸し出しを行い、その管理をするといった業務などを担当していました。
また、このNPO法人は、指定管理者制度のもと、行政から指定管理者として任命され、業務を委託された民間の方々が理事として運営されている法人でした。
そのため、センターで働いている人たちも行政職員ではなく民間の方々でした。
「ここで働いている方々は行政ではなく民間の人たち。市や市民に本気で貢献したい人たちなんだ。頑張るぞ。」
「民間の方が民間の目線で市や市民のために働いてほしいから、行政は民間に業務委託したんだ。ここの市の行政は市や市民に本気で向き合っているんだ」と思い、大きな期待を膨らませ業務に励みました。


しかし、膨らんだ期待は破裂してしまいました。
思い描いていた理想と大きく離れた現実が待ち受けていました。
行政が民間に業務委託した本当の理由は、コストカットのためでした。
私はこの事実を知った時、大きく膝から崩れ落ちました。
「コストカットの対象として見られている」という現実にショックを受け、悔しさが込み上げてきました。
「市の発展や市民のために業務を委託したのではなく、コストカットのために業務を委託したのなら、我々は何のために働き、何のために存在しているんだ⁉︎」
入職時に湧いていたモチベーションは、消えてしまいました。


当時の私は、大変恥ずかしいのだけれど、一方的に「コストカットはおかしい!行政は間違っている!」と批判し、不満を周りに垂れ流していました。
0か100か、善か悪か、白か黒か、といった二元論的思考で、かつ自分側のみの一方的な視点だけで物事を考え、独りよがりの浅い結論しか出せませんでした。
「なぜコストカットの対象なのか?」「どのような事情や背景があって、コストカットの対象になってしまったのか?」などといった確認をし、行政側の事情を把握し、行政側の視点でも物事を考えた上で、行政側に反論を述べるなら筋が通っていると思います。
しかし、それをせずに、一方的に行政側を「悪」だと非難し、あろうことか、己の不満の気持ちを解消するべく、センターの他の職員の方々にキツい口調で感情的に当たってしまいました。
私と同じ立場に立っている、行政側でない、センター側の人間に当たってしまいました。
自分で勝手に都合良く期待を膨らませ、そして都合通りに事が運ばなければ不満を垂れ流す。
当事者に反論する勇気と能力がなく、同じ立場に立っている人間に感情的に当たる。
とても恥ずかしいのだけれど、当時の自分は、卑怯で、そして本当に幼い子供のようでした。
身体だけ大きくなって、中身は子供のままでした。
大きな迷惑をかけてしまったことを、本当に反省し、後悔しています。


中編後編はこちらです


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