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#32 特別支援教育:少数派の声に耳を傾けて「ダメだよ」という言葉の意味と教育への影響

支援を要する子どもの言動に対し、
「ダメだよ」
という子どもが結構います。
特に低学年。

言われた方は、場の状況を読みとるのも苦手で、かつ、言われた言葉をそのまま受けとめる傾向があります。

つまり、「ダメだよ」
と言われても、何がダメなのかは全くわかりません。
困った挙げ句、このあとに見られる行動には、大きく2パターンあります。

①攻撃的になる
ダメな理由がわからないため、感情コントロールできない子どもは、反撃します。
言葉で言い返す語彙力も持ちあわせてないことも多いので、ものを投げてきたり、取り上げたり、叩いたりしてきます。

そして、ダメだよといって、叩かれた場合、子どもは何をするか?

大体、担任に報告にきます。

自分は正しいことしたのに、叩いてきたと。
だから「先生注意してください」というメッセージがこめられた報告です。

そんな時、どう対応してますか?

対応の原則①
必ず、双方から理由を聞くべし。

ダメだと言った理由をききます。
そして、ダメだよと言われた子どもにもどうして、ダメだよと言われるような言動をしたのか理由をききます。

そうしないと、ダメだよと言った子どもの価値観がクラスの正義となってしまうからです。

みなさんの正義はどこにありますか?
多数派それとも少数派?
多数派を中核にした学級経営をすると、少数派は、肩身の狭い思いをしながら我慢し続けるか、居場所が、なくなり不登校になります。
多数派が少数派の気持ちに寄り添い、少数派がいきいきと生活できるような学級経営を目指していきたいですね。

次回は、具体例を出してもう少し詳しく解説していきたいと思います。

参考になる方がいたら幸いです。

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