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キナリ
2023年8月13日 09:00
「あるがまま」の自分を受け入れよう!と言われてきた。壮大なアニメ映画でも、似たようなことを歌われていた。自分の存在そのものを認めて、受け入れていこう、って。強く響く言葉だった。ウチは、いつもどこかで他人の目を気にしてしまうような自意識の塊だから、なおさら響いたんだと思う。でも、ウチには、その言葉をうまく行動に移すことができなかった。というより、具体的になにをしていいのかが分からなかっ
2023年6月2日 07:00
タップ。スワイプ。タップ。スワイプ。スワイプ。今日も現実離れした世界がスマホの中では展開されている。スマホから顔をあげると、隣に座る人も、反対側に座っている人も、みんなスマホをいじっていた。同じ箱を持っていても、それぞれが見ている景色は違う。漫画もある。ゲームもある。映画もある。ニュースもある。SNSもある。なんでもある。時間感覚が狂っちゃうよなあ、なんて思う。電車内は雨に濡れた肌の匂いが充満
2023年5月26日 07:30
大きい男の人がウチの両腕を掴みながら、背中に足を押し付けている。胸を突き出すように前のめりになってしまう。目の前には大きな空。下には家やお店が点々と並んでいる。ここはビルの屋上だろうか。今、ウチは脅されているんだろうか。恐ろしいことが起きているような気がした。「好きなものとかないの?」大きな男の人は叫んでいる。いや、もしかしたら、叫んでいるのは小柄な女の人かもしれない。グイグイと足に力を込
2023年4月11日 07:00
若い頃、「お前には欲がない」と言われたことがある。その言葉に、ウチは自分でも驚くくらいに納得がいってしまった。リサイクルショップで妙に自分の身体にフィットするイスを見つけた時のような感覚だった。自分を一言で表すとしたら・・・、欲がない。ここでいう「欲」というのは、「向上心」とか「貪欲さ」などといった、ある物事に対する姿勢に使われる時のヨク。自分でいうのは情けないんだけど、その意味で、ウチは
2022年12月27日 06:00
潔く諦めた方がいいこともあると思う。ギリギリまでは頑張ろうとは思うけど、最終的には諦めちゃう。気持ちを放り出しちゃうイメージ。そんな感覚をいつも持っている。時には、都合よく受け取られてしまうこともあるんだけど、仕方ないじゃない。例えば遅刻ね。これは、もう、仕方ないと思うんです。そんなこともあるさ! 人間だもの。なるべくなら遅刻しない方がいいのは分かってるし、ウチは絶対に遅刻しない主義で生