おむ

2000生まれの人、言葉の溜まり場

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最近の記事

お土産

最近おばあちゃんの形見分けでペアのネックレスとイヤリングをもらった。私とよく似ていると言われるおじいちゃんがおばあちゃんに渡したお土産らしい。箱を開けると見慣れた綺麗な文字で書かれた日付と貰った経緯が書かれた紙が入っていた。そんな所までおばあちゃんらしい。 それは私が1番好きなブランドで、今年の誕生日には自分用でネックレスを買おうと思っていたブランドだった。どうやらそのブランドのアクセサリーをおばあちゃんが持っていたらしい。勿論その事は家族みんな知っていて、どうにか私に渡そう

    • オチのない幸せ者の話

      彼と付き合って1年が経って色々考えてみた。前にお付き合いをしていた人の時は振り返ると我慢や辛いに挟まれた幸せがあった。私らしさは置いといて、多分いい彼女になろうと頑張って取り繕って鎧をかぶっていた。反動で彼の言動によって冷めた心の温度に耐えられず布団を抜け出してトイレの前、冷たい廊下に座って泣いた日もあった。 それが今のパートナーの彼といる時は着飾らない私でいられる。多分普段の私と比べるとぎりぎり及第点ぐらいかもしれない。それでも彼は私が生きているだけで充分だと言うし、生き

      • 宝くじ

        私はよく分からない所で几帳面?完璧が欲しくなる。 例えばお鍋をしようとなった時は具材を綺麗に詰めたくなる。前にお付き合いをしていた人はそれを見て『なんだか食べにくい』と言っておたまで鍋をかき混ぜていた。かき混ぜられた時に、恥ずかしいような苦しいようななんとも言えない気持ちになった。几帳面でも綺麗好きでもないけどたまにどうでもいい細かいところが気になる私、B型らしいらしい。 だからレポートだったり記述系の問題は苦しい、とにかく苦しい。集中して向き合う事が出来るから得意ではあ

        • 無題

          一人暮らしをして2年が経った。自分で言う事ではないが箱入り娘だった。休日に友達と遊びに行った記憶はないしお祭りの花火を友達と見たことはない。門限や外泊禁止、様々な縛りと共に過保護な両親親戚がくれる環境に甘えに生きてきた。高校を卒業するまで自分の部屋は無く寝室は共同だった。1人の時間などお風呂とトイレだけだった。 家族仲がいいとよく言われる私の家だがうまくいかない日々も多くあった。寝ている私を横目にカーテンを全開にし電気をつけられた朝、私の朝ごはんだけ用意されていなかった日、

        お土産

          自信

          忙しさのあまり全く更新できなかったnoteをようやく更新する気持ちと時間ができたからまた言葉と気持ちを記録していきたい。きっと振り返る事はあるから今は今の気持ちを書き留めておこうと思う。 最近恋人ができた。年下で人懐っこくてお人好しで甘えん坊な可愛い人。年上、大人っぽい人、落ち着いた人、ちょっと冷めてる人が好きだと言っていた私はその全てと真逆の人を好きになった。好きなタイプを聞かれてもあまりピンと来なかった私はいつも今まで付き合った人の共通点を答えていた。年下はおろか同い年

          あなたを好きだった私

          いつも通り他愛もない私の言動の揚げ足を取りバカにしてくる好きな人。やめてよとふざけて肩を叩く私と折れたと大袈裟に痛がる好きな人。ヨシヨシと撫でながら痛いの痛いの飛んでいけとふざける私と、そんなんじゃ全然足りないよという好きな人。可愛いねとふざける私の肩を強めに叩く好きな人。痛いと大袈裟に痛がる私を座った目で見つめる好きな人。最初の情景と逆になって同じ様な事をしてる私達。ヨシヨシされないから痛いままなんだけどとふざけたら目尻に皺を作って笑ってくれた。無事にヨシヨシとされて満足し

          あなたを好きだった私

          おばあちゃん

          お正月、見慣れた祖父の遺影、分厚すぎる封筒、いつも通り穏やかな顔で笑う祖母、多分2度と忘れない祖母との最後のお正月。 高校3年生になってすぐの頃祖母が入院した。肺に水が溜まってるとしか教えてもらえなかった。すぐに良くなるだろうと思っていたら夏を迎えて秋になり冬になった。祖母の看病で忙しい私の家族。まだ高校生の幼いわたしにできる事はなんだろうと必死に考えた。私は祖母に沢山喜んで欲しくて勉強に課外活動に力を入れて生きた。その成果もあり沢山の賞状や成績表が私の元に届いた。それらを

          おばあちゃん

          風景の私

          絶対にセックスしない、ちゅーはするけど。俺は絶対に彼女と別れないしお前のこと好きにはならないけどそれでもいいならソフレにならない? そう言って私にキスをしようとする知り合い。私のどこに勝算を見出したんだろう。そんな申し出をいいですよなんて言うと思ったのかな。もし見えたなら悔しくて今までの自分の行動を改善したいところ。彼とも彼の彼女とも知り合いの私が受け入れるはずないじゃないか。今まで仲良くしてくれたこと、辛い時に助けてくれた事を思い出して苦しくなった。あれは全部そういう下心

          風景の私

          こたつの上で人生ゲーム

          新しい人にアプローチをされたり、この人素敵だな〜なんて思ってた人との関係が進むと、曖昧な関係の彼とのことなんてどうでもいいや!なんて思える。わがままでマイペース、気まぐれな私。だけどそんな彼から冷たくされたり、あざとい攻撃を受けるとすぐに気にしてしまう。頭がいっぱいになる。頑張って作った決意はすぐに決壊する。 少し進んだと思ったらすぐに後戻り。私の人生ゲームはすぐ振り出しに戻る。全然前に進めないじゃないか。なんて言いながら時間は確実に過ぎていく。たまにマイナス、出発地点より

          こたつの上で人生ゲーム

          期待

          今どこにいる? 夜突然かかってきた電話。どこにいる?なんて聞かれても家に決まっているでしょと言う時間。セフレなのかソフレなのか、それ以外なのかわからない曖昧な関係の私達。付き合ってない、彼は付き合う気がない事だけはハッキリしてる関係。そろそろそんな事やめたくて頑張っている私。早く俺から卒業しなよと言いながら全然させてくれない彼。    そんな彼は5日ほど旅行で遠くに行っていた。物理的な距離があるとやはり私の気持ちは安定するし、もう関係を終わらせたいという意志も強くなる。彼が

          アルバイト

          人身事故の為出勤遅れます。 というLINEがバイト先のLINEグループに送られてきた。インスタを見るとその沿線の友達のストーリーが沢山上がっていた。予定のある人、バイトに行く人、バイト上がりの人、みんな大変そうだ。実際に私もよくバイト上がりに人身事故のための運休に遭遇した。寒い夜、終電が近い夜、人でごった返すホームは苦しい暑さを発生させていた。今日帰れるのだろうか、とりあえず明日の朝の予定を確認したあの夜。Twitterで検索をかけると勘弁してくれという言葉を沢山見た。私も

          アルバイト

          仮説

          ちょっと座って話さない?そんな彼の一言で雑談を始めた私たちは夜中の2時までベンチで話していた。最近溜まってた愚痴、楽しかった思い出、行きたいお店、結婚したい話、お互い恋人が欲しい話、好きなタイプ、とにかく話は尽きなかった。今までも似たような事を話した気もするけどつい話してしまった。寒いね〜眠いね〜なんて話しながら一向に帰らない私たち。そんな言葉じゃ解散しないことを知ってるからか安心してそんな言葉を言う私と彼。もう今までも沢山話したし寒いのに立ち上がらない2人。 ついこの前、

          寒い

          頭を撫でられてついウトウトする深夜3時。酔い潰れた私を抱っこして布団へ連れて行き、膝で寝かしつける彼は私の髪を触る。触り心地が良くていい匂いだと褒める彼。それを言われるために念入りに髪の毛のケアをした今日までの私。 いつも彼の後ろをついてアパートの廊下を歩く。鍵を開けた彼は扉を支えて私を先に入れる。何度家に行っても同じ流れ。半袖を着て彼の家に初めて行ったあの日から時間は流れ、気づけば彼のダウンを着て散歩する様な季節になった。彼の横を通って玄関に入る私。彼の匂いが溢れた部屋に

          すがる

          突如送られてきたLINE、私の好きなお酒の写真。自分からは連絡しない、塩対応をするなんて考えて実行しているうちに彼が仕掛けてくるようになった。早く忘れたいこの沼から抜けたいと考えているのに彼からの通知は一度見ると頭から離れなくなる。悔しいけど私はまだきっと好きで暫く沼から抜けられない。 どんな子がタイプなの?家はどこ?家族構成は?女の子の好きな仕草は?最近付き合った人は誰?好きな食べ物は?嫌いな食べ物は?人々が彼に投げかける質問の大半の答えを知っている。皆と同じようなリアク

          すがる

          変わって変わらず

          本当にお前最高なんて言葉と共にグータッチをする男女、深夜の鳥貴族、298円の焼き鳥が並ぶテーブル。俺らはまじで俺ら1年の頃からずっとこんな感じだからなんて私を振った男の子は後輩に笑って話す。そう、ずっとこんな感じで付かず離れずな時間を過ごした。 身長が少しだけ高くて偶にすごく冷たい事を言う人、笑うとただでさえない目がなくなっちゃう人。私の大学になって初めて好きになった人はそんな人だった。どこが好きだったのかは未だにによく分からないし今の彼に対する好きのカテゴライズもわからな

          変わって変わらず

          2分間

          元彼に偶然会った。相変わらず目をなくして笑う可愛い人だった。 その彼とは所謂ナンパで付き合った。      スーツを着て私のお店に来た仕事帰りだった彼。接客していた私に連絡先を聞いてきた彼。ナンパなんてしなさそうな見た目の彼。普段こういう事を言われてもやんわり断る私。その時だけは何故か交換してもいいかななんて思ってしまった私。     私の目をしっかり見つめている名前も年齢も職業も知らない彼を何故かいいなって思った。 好きというか気になってしまって、、お友達からでいいので

          2分間