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JW418 裏山の衝撃
【東国鎮定編】エピソード9 裏山の衝撃
第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。
崇神天皇の皇子(みこ)、豊城入彦(とよきいりひこ)(以下、トッティ)は東国へと旅立った。
付き従う者たちは、下記の通り。
トッティの息子、八綱田(やつなた)(以下、つなお)。
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そして、采女筑箪(うねめ・の・つくば)(以下、つっくん)である。
一行は、ついに毛野国(けぬ・のくに:現在の群馬県と栃木県)に入った。
現在の群馬県高崎市(たかさきし)にて、解説がおこなわれる。
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つっくん「ここに、なんか有るのか?」
トッティ「その通り! ここに、倉賀野神社(くらがのじんじゃ)が有るんだっぺよ。」
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つなお「父上? して、何処(いずこ)の神が祀(まつ)られているのですか?」
トッティ「大国魂神(おおくにたまのかみ)が祀られてるっぺよ。大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の荒魂(あらみたま)ってことだな。それから、我が父の崇神天皇と、弟の活目入彦五十狭茅尊(いくめいりひこいさち・のみこと)こと『イク』ちゃん。そして『つなお』と我(われ)自身も祀られてるっぺ。」
つなお「我(われ)も祀られているとは・・・。」
トッティ「ちなみに、紀元前50年、皇紀611年(崇神天皇48)9月19日に、我(われ)が創建したんだっぺよ。鎮座地(ちんざち)は、高崎市倉賀野町(くらがのまち)だっぺ。」
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つっくん「これで、高崎市の紹介は、終わりなのか?」
トッティ「他にも有るっぺよ。高崎市には、郷見神社(さとみじんじゃ)も有るっぺよ。こちらの祭神は、建御名方神(たけみなかたのかみ)だっぺ。大国主様の息子だな。」
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つっくん「こっちも、出雲(いずも)の神様なのか・・・。」
トッティ「と・・・ところでだな。元々は、諏訪神社(すわじんじゃ)だったんだぞ。」
つなお「名が変わった理由(わけ)は?」
トッティ「西暦1910年(明治43)9月19日に、近隣の八幡宮(はちまんぐう)やら、月読宮(つくよみぐう)などが合祀(ごうし)されたんだっぺ。そん時に、郷見神社と改名したんだっぺよ。ちなみに、鎮座地は、群馬県高崎市(たかさきし)の下里見町(しもさとみまち)だっぺ。」
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つなお「されど、父上が建てたわけではないように、お見受け致しまするが、なにゆえ、こちらの社(やしろ)を紹介されたのですか?」
トッティ「実は、こちらの社の裏山に・・・我(われ)の古墳(こふん)が有るんだっぺよ。」
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つなお・つっくん「ええぇぇ!」×2
つなお「で・・・では、父上は、この地で亡くなられたと?」
トッティ「あくまで伝承だっぺ。でも、父上・・・大王(おおきみ)より先に死んだと書かれてるんだっぺ・・・(´;ω;`)ウッ…。地元の者は、我(われ)を毛野の地で埋葬しようとしたんだけどよぉ、大王は、国中(くんなか:奈良盆地)で埋葬しようとして、持って帰ろうとしたんだっぺ。でも、地元の者たちは、これを受け入れることが出来なかった。そういうわけで、地元の者たちは、我の遺体を奪い取り、この地に葬ったと言われているんだっぺ。」
つっくん「ま・・・まさかの強奪?! どうなってるんだってばさ!」
トッティ「こっちが聞きたいくらいだっぺよ。っていうか、自分で、自分の墓の解説をするとは思わなかったっぺよ!」
とにもかくにも、二つの神社の紹介に成功したのであった。
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