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2022年6月の記事一覧

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドでパーパス策定を支援する

レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドでパーパス策定を支援する

 ハーバード・ビジネス・レビュー日本版の2022年6月号では「パーパス経営」が特集されている。

 なかでも、ジョナサン・ノウルズらによる論文「パーパス策定の原則」は非常に示唆に富む内容だった。

「パーパス策定の原則」のポイント 彼らは、「パーパス」が企業経営に関わる取り組みのなかで”大出世”したものの、同時に混乱と失敗を生み出していると指摘する。その混乱は、パーパスが3つの異なる意味(型)をも

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する④「ある世界/ない世界」ワーク

レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する④「ある世界/ない世界」ワーク

ワークの狙い 本ワークはある言葉の本質をより深く掴み、理解するためのワークである。
 ある言葉を説明するときには、それがあるカテゴリーの一部であることを知っていれば説明がつくりやすい。例えば「はさみ」なら、それは「道具の一つ」であるとする。次に、その所属カテゴリーの中での特徴をつける。「はさみ」は「道具の一つで2本の刃を挟むようにして切断する道具」という説明になる。
 ただ、抽象度が高い言葉になる

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する③ありえないことワーク

レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する③ありえないことワーク

ワークの狙い ある考えや意見に向かうときに大事なのは、その正しさを吟味することである。現代はその一つ一つを確かめている時間がないぐらい、新たな情報に溢れており、それを追いかけることに私たちは時間とエネルギーを奪われている。その分、正しさの吟味の経験や習慣が失われている。フェイクニュースの氾濫はそうした私たちの隙をついている。
 正しさを吟味するということは、自分自身のもつ「判断の基準」に気づくこと

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する②光と影ワーク

レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する②光と影ワーク

ワークの狙い

 今回、考えるワークは、ある物事の多面性に気づいてもらうことにある。この気づきがあることで、考えるときの「決めつけ」を回避し、多岐にわたる可能性を検討をする姿勢がつくことになる。同時に、ある情報には「解釈」を通じて「意味」が伴っているということに気づくとともに、人によっては違う「意味」があるかもしれないという態度を育てる。ひいては対人関係において相手を理解しようとし、参加者の中に寛

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トランスフォーメーション・ビジネスをレゴ®︎シリアスプレイ®︎で支援する

トランスフォーメーション・ビジネスをレゴ®︎シリアスプレイ®︎で支援する

 ハーバード・ビジネス・レビュー日本版の2022年7月号の特集タイトルは「顧客体験を変える」。その中で今後、有望な領域として「トランス・フォーメーション・ビジネス」があり、そのためのポイントを指摘する論文が掲載されている。

 「トランス・フォーメーション・ビジネス」とは、企業が消費者をパートナーとして扱い、対象者の生活の基本的な部分を改善し、「新しい自分」を実現するための後押しをするビジネスと定

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する①グレーゾーン・ワーク

レゴ®︎シリアスプレイ®︎で「考える力」を高めるワークを構想する①グレーゾーン・ワーク

 以前のNoteで、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドが私たちの「考える力」を育てる側面があるということを指摘した。

 上記の記事では「メタ認知」と「問題の設定」が「考える力」の本質にあるとして説明を書いた。
 自分自身の思考を把握するということはまさに「考える力」の中心にあるわけだが「メタ認知」よりも、もう少し取り組みやすく、小学生ぐらいでもチャレンジできる「考える力」を伸ばすワークを構想して

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