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わたしの好きな本:海外のイヤミス編

私の本棚から好きな本をテーマ毎にまとめて紹介するシリーズ第9弾!
今回は海外の作家の後味の悪いミステリー“イヤミス”を集めてみました。
予備知識なしで読むのが好きなので、本屋さんで表紙に惹かれたり帯に惹かれたりするがまま購入する事が多いです。普段“イヤミス”を意識する事は無いので、これイヤミスだったのかも?と後から気づいた感じです。全部短編集なので、色んな話が読めるのも嬉しいところ!

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「犯罪」フェルディナンド・フォン・シーラッハ

フェルディナンド・フォン・シーラッハはドイツの作家です。
刑事事件の弁護士として活躍している作者だからこそ描ける、詳しい事件の背景や心理描写がとても魅力的で面白いのです。主に短編を書いているのでちょっとした時間に読みやすいのも◎
数年前に会社近くの本屋さんで、同作家の「カールの降誕祭(クリスマス)」の表紙に惹かれて買ったのが出会いです。

印象的で好きな話は、この短編集の中の「棘」というお話し。美術館の警備員が主人公のお話で、配属ミスから起こるある事件が地味に面白いのです。


「私たちがやったこと」レベッカ・ブラウン


レベッカ・ブラウンはアメリカの作家です。
この本との出会いはSNSでフォローしてるセンスの素敵な方が、おススメしていたのがきっかけです。
一組の恋人がお互いを必要として、お互いを信頼し頼るために取った理解し難い行動。
“私は耳を聞こえなくして、あなたは目を見えなくした。”その後の生活やふたりの描写がとても面白いです。同短編集内の「ナポレオンの死」も好きです。



「遁走状態」ブライアン・エブンソン


アメリカの作家、元々モルモン教の信者だったそうですが自身の作品によって破門されてしまったそうな。
私が好きなのは「マダー・タング」
思った通りの言葉が出なくなって、自身が内側から壊れていくのがハッキリ分かるのに、どうにもできないお話。書き方が軽いからか、おかしみが勝ってしまうところがさらに怖い。



あとがき


リアルで不条理で、後味が悪目のお話をまとめてみました。じわじわ面白くてハマった作家たち。
読んだ後にじわっと、うぉー、となります(分かりづら!)。
この記事を読んでくださる方にも楽しんでいただけたら幸いです。出会いになったら更に嬉しいです!ここまで読んでくださり、ありがとうございます!とっても嬉しいです!



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