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ゲロマブのマブはマブダチのマブ

早口言葉みたいだ。
ゲロマブのマブはマブダチのマブ。

どうしてこんな記事を書くかといえば、昨日の夜、冗談混じりに妻に対して「ほんといつ見てもゲロマブだなぁ〜」と伝えたことがきっかけだ。


「あたしがゲロマブなのは当たり前だけど、そもそもゲロマブの”マブ”ってなんなの?」

「まぶしいくらい輝いてる的なやつの短縮系で”マブい”からきてるんじゃない?」

「ふーん」


そうなると調べたくなるのが現代人。
早速スマホに「ゲロマブ 語源」を入力だ。
Google先生教えてください。

するとどうやらこの「マブい」、江戸時代中期から使われている言葉らしい。江戸時代中期なら大体300年前だ。へぇ〜300年前の言葉か〜。そう考えると、私たちが日常的に使う日本語で、最も古くから使われてる日本語はなんなんだろう?とか思ったり。それは今度調べるとして、本題の「マブい」について。語源はこうらしい。

「マブイ」は、名詞あるいは形容動詞の「まぶ」が形容詞化したものです。


「まぶ」とは芝居仲間や的屋(てきや)、あるいは盗人同士の陰語として、次のような意味で使われていました。 


・仕事などが、うまくいくこと。上々(じょうじょう)であること。上首尾。好都合。


・勝れていること。良いこと。美しいこと。


・真実であること。本物であること。


この中で「美しい」という意味が残り、ヤンキー語として使われるようになったと考えられています。
出典 コトバの意味辞典より

なるほど。

さらに調べてみると、マブの変遷はこうだ。
江戸時代当時、盗賊の間で使われていた「まぶ」の隠語が博徒(ヤクザ)へ伝わった。さらに彼らを題材とした芝居等を通じて一般に使われるようになったという経緯がある、らしい。時は流れて「まぶ」は1970年代のヤンキーブームに乗っかり「若者語」として広まった、というのが通説、らしい。私としては、1970年代にヤンキーが”なぜ”この「マブ」を使い出したのかの説明が欲しいが、見つけられなかった。悔しい。


さて、ここまで読んで、
こんな方はいないだろうか?

「マブい?なんだそれ?聞いたことないぞ?」

いるでしょう。きっといるでしょう。いてほしい。そのような方のために、マブいの例文を紹介したい。

・おい、前からマブい女が来るぜ
・うお〜!ポルシェのマカン!マブいね〜
・この前お前が彼女と歩いてるの見たけど、お前の彼女ゲロマブだな〜!このぉ〜!このこの〜!
・君の奥さんは色んな意味でゲロマブだ


まあ、こんな感じだ。用法としては
「美しい様」「優れている様」
を意味しているが、ここまで見ていくと、今回のタイトルの通り「マブダチ」の”マブ”も自然、同じ言葉に由来しているのがわかる。

・仕事などが、うまくいくこと。上々(じょうじょう)であること。上首尾。好都合。


・勝れていること。良いこと。美しいこと。


・真実であること。本物であること。
「マブ」の語源より

そういうわけで「マブダチ」というのは、
真実の・本物の友達を意味することがこれでわかる。

ゲロマブのマブはマブダチのマブ。

マブダチのマブはゲロマブのマブ。

と、いうことになる。
なんだそれ笑。

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