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営業の仕事を辞めようかな、と思った時のチェックポイント。

「営業」という仕事は、おもしろいと思う。

私のキャリアは「新聞広告の営業」→「人材コンサル営業」→「生命保険営業」と3社を経ているわけだが、職業はすべて「営業」である。

ふむ。


「営業」という仕事は、おもしろいと思う。


ただ、おもしろさを感じるためには
2つの条件がある。

1つ、販売している商品が
時代にフィットしていること。

2つ、その商品が相手の課題を
すっかりと解決する力があること、である。

「営業の本当のおもしろさは、上記のどちらにも合わないものを販売することだ。俺はこのペンさえも10万円で売れるぞ」みたいな営業の鬼たちの理論はここでは書かん!
書かんぞ!


新聞広告の営業時代は、本当につらかった。


新聞の広告枠を埋めるためだけのお願い営業だったからだ。つらかった。お願い営業はつらい。マジで。お願いをするわけだから、上記の「おもしろみを感じられる」条件に完全一致しなさそうな気配がある。

が、

誤解なきように書くが、新聞広告は好きだ。

私の無二の友が北海道新聞社にいる。彼は折り込みチラシを担当しているが、その可能性を信じている。「この時代、逆に新聞がいいんだよ」という彼の熱心な話には新聞愛があふれている。



人材コンサル営業をやっていた時は、そういう前職の反動で、死ぬほど楽しかった。

なぜなら先述の2つの条件にぴったりと当てはまるからだ。webを活用した人材獲得、人手不足という会社存続の課題を直接的に解決できたのである。裏返せば「簡単だった」とも言えるかもしれない。


前職時代は、営業インセンティブがなかった。いくらサービスを導入いただいたところで、私のお給料が上がるわけではない。


しかし、私は楽しすぎて販売しまくった。リクルート社、マイナビ社、ほか人材系企業を出し抜きまくった。


アハハハハ、と言ってた気がする。


一面が黒のオセロ、その四つ角を全部とって、一気に白くした。ゲーム感覚だった。実力ではない。時代の後押し。すでにニーズが顕在化していたから。簡単なものは楽しい。

ただ、もちろん、その企業の課題を解決するために深夜まで頭を絞って考えに考えた。とにかく。泣くほど考えた。それが楽しくて。


私があまりに楽しそうに営業活動をするもんだから、当時の私の上司は疑問に思ったらしい。ある日、こんな質問をしてきた。


「どうしてそんなに楽しそうに仕事できるの?」



今思えば、上司失格の質問だなぁ、と思うのだが、当時の私はそんなことまで頭は回らず、ボケっと答えた。


「だって私たちの商材って、がんの特効薬みたいなものですよ。たくさんの人に勧めないと、社会に対して失礼な気がしますぜ、ボス」


上司はポカーンとしていた。


当時の私は、本気でそう信じていたのだ。





世の中のあらゆる商品は、
顧客の不便を解消するために存在する。




一番わかりやすいのはお薬だ。頭痛にバファリンは20分もあれば、頭が痛いという課題を解決してくれる。


謎のコピー機にしても、謎のチャットツールにしても、介護施設のサービスにしてもなんだって、そのサービスが存在するのは、誰かの不便を解消するためにある。

逆に言えば、そういう商品ではないものを販売しているのなら、どれだけ利益率が高かろうと、その商品は取り扱わない方がいいかもしれない。


営業として販売する私たちの心が、
疲弊するばかりだからである。



「営業はつまらない」

と言う新卒生が多い。

人事をやっている知人から聞いた。


分かる気もするが、どうだろう。


そこに楽しさを見出すのは自分の心次第である。

「私が扱うこの商品は、誰のどんな問題を解決しているんだろう?」

と胸に問うてほしい。

ユーザーの顔が思い浮かぶのなら、
そこにはおもしろさがまだあるはずだ。



だから、


「営業」という仕事は、おもしろいと思う。


社会に役立つ何かを世に広めるのが、この仕事の醍醐味。はて、私の仕事はどうかな、出来ているかな、と自問自答する。ふーむ。



この記事が「営業」という仕事について考えるときの、ひとつの参考になれば、と思って書いたが、どうも自慢話になっている気がする。


だから、この記事を参考にして
仕事を辞めてはいけない!



<あとがき>
私自身、日々の仕事は失敗だらけです。断られることが仕事ですから。昔はよく怒られました。26歳のころ「君は結局何が言いたいの?」と言われたことがありました。帰り道は「うわーん!」と半ベソでしたし「もう来なくていい!」と言われたこともありました。今度、そんな仕事の失敗談を書いてみようと思います。今日もありがとうございました。

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